マジックの仕掛けから考えるスマホ断ちの方法 つい無意識にSNSを開いてしまうのはなぜか
例えば、ここでLINEの通知が鳴ったとしましょう。その通知音に注意がもっていかれてあなたはミスディレクションされてしまいます。サイレントモードにしていてもダメです。画面に出てきた通知POPを見た瞬間から延々とLINEをいじり、別のSNSにワープしたり、ネットニュースを検索したり、気づいたら1〜2時間もミスディレクションの道を彷徨(さまよ)っています。
もしあなたがスマホをいじり続けるのをやめたいのなら、ミスディレクションの引き金(トリガー)となるスマホをなくす環境をつくること。まず、スマホのアラームで目を覚ます習慣をやめましょう。スマホを寝室にもっていくのをやめるのです。スマホというミスディレクション発生装置を寝室から遠く離れた玄関に置くのです。これで寝る前と起きた直後、スマホにミスディレクションされることはなくなります。
ミスディレクションを甘くみてはいけない!
次に、SNSの通知を全て切ってください。「ピロリン!」なんて音が鳴ったら最悪です。たとえ遠く離れた玄関にスマホを置いてあったとしても、音が聞こえたらすぐに注意をもっていかれてしまいます。
他にも、電車の中で読書をするはずが、気づいたらスマホを弄(いじ)って終わってしまった、というときはないでしょうか。ミスディレクションを甘くみてはいけません。私たちの意識は、すぐに注意をそらされてしまうのです。その結果、本当にしたいことに集中できず、あなたの大切な時間が奪われ、パフォーマンスが下がってしまいます。
もちろん、スマホをカバンの奥底にしまって最初から手に本を持って電車に乗れば、ミスディレクションされないかもしれません。ただし、スマホの通知が聞こえたら一発KO! 気づいたらメールの返信をして、その流れでスマホゲームや動画サイトへ。
もちろん、仕事でどうしても通知が必要な場合は仕方ありません。大事な電話だけは通知音が鳴るという設定にすればいいでしょう。でもそれ以外は、99%すぐに返事をする必要はないはずです。そこで、スマホの通知をOFFにしてトリガーが発生するのを防ぐことができれば、ミスディレクションに引っかかる機会は自ずと少なくなります。
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