共通テスト「数学」を攻略する6つの重要なカギ 数学の"基礎体力"をつけることが近道!

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これに関しては、共通テストでも同じだと予想されます。どんな出題形式になろうとも、数学ができる人が高得点を取れるような試験であるべきで、出題形式に慣れていても数学力がない人は、得点が取れないような試験であるべきなのです。

太郎さんと花子さんの会話に沿った問題を数多く解くことは、出題形式の慣れにはつながりますが、数学力アップには非効率的です。

高得点の近道は数学力に直結する出題に重点を置く

試行調査で共通テストの方向性が見えたとはいえ、初年度入試のふたを開けてみなければわからない以上、これはリスクの大きい(たまたま高得点がとれることもあるが失敗する可能性も大きい)勉強法と言わざるをえません。初年度入試に関しては、太郎さんと花子さんの会話文形式の問題演習は、試行調査の問題と予備校の模擬試験の活用で十分だと考えます。

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では、数学力に直結するのはどれでしょう? それは、先ほど述べた出題の特徴(2)(3)(4)になると思います。

問題を解ければいいという理由で別解(自分が思いつかない解)を追求しないと数学力はつきません。2次試験等には出題されることは少ないですが、公式・定理の証明は、数学でいちばん大事である「なぜ?」「なに?」そのものです(公式・定理は使い方だけ練習すればよいわけではないのです)。また、誤答がなぜ誤答であるのかを追求することも数学力に直結します。

試行調査で見られたテーマでかつ2次力につながるこれらの項目に重点をおいて勉強することが、いちばんリスクを減らして、高得点を取る方法であると筆者は考えます。ぜひ、王道の勉強をして高得点を勝ち取ってください。

志田 晶 東進ハイスクール・東進衛星予備校 数学科講師

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しだ あきら / Akira Shida

北海道釧路市出身。名古屋大学理学部数学科から同大学大学院博士課程に進む。大学院生時代より予備校の教壇に立ち、大学受験指導の道にはまる。2008年度より、河合塾から東進ハイスクール・東進衛星予備校に電撃移籍となり、その授業は、全国で受講可能。河合塾時代から通じて、数学科のスーパーエース講師として、あらゆる学力層から圧倒的な支持を得ている。

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