「自分は絶対成功できる」と思っていても、「自分はどうせ失敗する」と思っていても成功できない。「成功できるかな? それとも失敗するかな? 不安だな」と思っているビビリな人こそ、「失敗に対する解像度」が高くなり、成功できるのです。
「本番が不安」というのは、一見すると悪いことのように捉えられてしまいます。そしてもちろん、不安で何も行動できないのは避けなければなりません。しかし「不安だからこそ、行動する」ことで、失敗を分析する能力が高くなるというわけです。
「失敗の解像度」を高める3つのテクニック
では、具体的にどうすれば、「失敗に対する解像度」を高めることができるのか。3つのテクニックをご紹介します。
1:「予行練習」で「失敗しやすいポイント」をあぶり出す
まず東大生は、「予行練習」の際に自分が失敗しそうなポイントを見つけて、徹底的に対策をします。入試であれば過去問や模試、発表であれば発表の予行練習の中で、自分が失敗しそうなところを深く考えるのです。
僕の友達に5浪で理3に合格した東大生がいるのですが、彼は「過去問で多浪せよ」という名言を残しています。
実際の試験で失敗するのは絶対に避けなければならないが、過去問であれば何回だって不合格になっていい。だからこそ、過去問を解く中で自分が不合格になりうる要因を考えて、その対策をしっかりと練るようにすればいいのだ、と。
この言葉どおり、東大生は他の勉強時間よりも数段密度濃く、時間も労力も集中力も段違いに使って「過去問」に取り組んでいます。そこで見つかった失敗につながる要因を1つひとつ潰していき、本番に臨むまでにその要因をすべて克服しようと努力していくのです。
東大生の多くは、過去問を解いた後、ミスの中身だけでなく「自分の精神状態」についても分析を行います。
例えば数学の計算ミスがあったとして、「この掛け算のミスが起こりやすい」とその中身だけを分析するのではなく、「このときは焦っていたからこのミスが起こったのかもしれない」と、精神面も分析しようと試みるのです。
これは僕も驚いたのですが、今回「自分は本番に弱い」と語る東大生に話を聞いてみたところ、模試や過去問を解いた後に、その模試や過去問の問題についてだけではなく、「その試験を受けているときの自分の精神状態」の反省をノートにまとめている東大生がけっこういました。
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