料理が面倒でもハマる「下味冷凍」抗えない魅力 冷凍の達人が教える上手な冷凍、解凍の方法

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冷凍する際、容器に日付と料理名を書いておこう。冷凍保存期間は、4週間以内が目安。解凍の方法は、時間があるときは、皿に袋ごとのせ、冷蔵庫に移してゆっくりと解凍すると、最もドリップが出にくい。やや時間があるときは、室内で、タオルを敷いたバットに載せて解凍する。暑い日や湿度が高い日は傷みやすいので、半解凍したところで冷蔵庫に入れておこう。

急ぐときは、袋ごと流水に当てて解凍すれば、解凍ムラがなくドリップも少なくて済む。薄切り肉なら10分間ぐらいが目安だ。電子レンジで、保存袋から耐熱皿などに移してラップをかけ、解凍モードまたはいちばん低いワット数で解凍する方法も早い。ひき肉や鶏手羽は、冷凍庫から取り出して、調理しながら解凍する。

肉と野菜を一緒に下味冷凍することもできるが、基本的に別々に冷凍することをすすめる。「別にしておくと、いざ料理しようというときに、組み合わせが選べるからです」と松本氏。確かに冷凍したときと、実際に料理するときでは、天候などの条件が違うことがあるし、作りたい料理が変わっているかもしれない。

下味冷凍をする際には、安全性を守るため、注意点が6つある。新鮮な食材を使うこと、清潔な保存容器を使うこと、加熱した食材は容器に入れる前にしっかり冷ますこと、余分な水分をしっかりふき取ること、空気を抜くこと、日付と中身を書いておくことだ。

下味冷凍を始めることになったきっかけ

もともと料理が好きだった松本氏が冷凍の達人になったのは、実生活での体験が大きい。現在41歳の松本氏は、46歳の夫、72歳の実父と73歳の母、高校3年生、中学2年生、小学2年生の3人の息子の7人の大家族で暮らしている。息子たちは食べ盛りで、母親は入退院をくり返していた時期があり、塩分控えめにするなどの配慮が必要、とそれぞれ食事に求めるものが異なっている。

食事の支度は「いろいろな料理を試したいし、台所は誰にも譲りたくない」とすべて担ってきた。冷凍に興味を持ったのは、長男が生まれて離乳食の冷凍を始めてから。そのうちパンやお菓子も冷凍するようになり、「大人にも使えるのでは」と気づき、さらに試す範囲が広がった。

「私はミックスベジタブルのグリンピースが苦手なので、ほかの野菜で手作りしてみようと思ったのが、下味冷凍を始めるきっかけでした。若い頃は、家計の節約をする目的もありました」

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