温室効果ガス25%削減に挑む--環境に優しい複写機を追求するリコー、トナーの材料も進化

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温室効果ガス25%削減に挑む--環境に優しい複写機を追求するリコー、トナーの材料も進化

「環境をよくすることが環境経営ではない。われわれが目指すのは、環境への配慮で利益率を上げる経営だ」--リコーの谷達雄・社会環境本部長はこう言う。

日本環境経営大賞・最高賞(2007年)や環境報告書賞(08年)など、環境への取り組みが高く評価されるリコー。同社の環境経営は年季が入っている。リコーが環境に着目し始めたのは、今から30年以上も前の1970年代のことだ。

「遅かれ早かれ、すべての企業が環境を考えなくてはならない時代が来る。早くから考えておけば、ライバル会社の一歩先を行けると考えていた」(谷氏)。先行投資負担があっても、生産費用の削減など中長期のコストメリットで回収してきた長年の経験がある。そのため、リコー社内には「環境=利益創出」という考え方が、自然な形で定着した。

03年、リコーは海外を含むグループのCO2排出量を90年度比で10年度までに12%、20年度までに34%削減する目標を掲げた。08年度には10%の削減を達成。試算によると事業規模の拡大により、何も対策をしていなければほぼ2倍のCO2を排出していた計算になるというから、かなり大きな削減だ。

これだけのCO2削減を達成するために、リコーでは工場から本社まであらゆる部門で詳細な削減計画を作り、目標実現に取り組んできた。数々の対策のうち、最も大きな成果に結び付いたのが、生産プロセス改革だ。

富士山が間近に迫る静岡県御殿場市にリコーの環境経営の中心地がある。リコー御殿場事業所は、国内最大の複写機生産拠点であると同時に、生産技術の実験拠点だ。ここで生まれたアイデアが、国内外の工場へ“輸出”されてきた。

この工場の最大の特徴は、ベルトコンベヤーがないこと。作業員は全長数十メートルある複数のU字型ラインの内側に並び、組み立て作業にいそしんでいる。ラインの外側には仕掛かり品が載せられた台車が置かれており、作業員は担当の部品を組み付けた後、次の工程を担当する作業員に台車を手押しする。

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