NA「ロードスター」30年経っても魅力的な理由

NDオーナーが乗り比べて感じた「普遍的な価値」

マツダが保有し整備されたNA型「ロードスター スペシャルパッケージ」(筆者撮影)

マツダ「ロードスター」の初代モデルであるNA型ユーノス「ロードスター」が発売されたのは、1989年9月。あれから31年が経とうとする今、改めてNA型のステアリングを握ることができた。

筆者は現在、2015年に登場した4代目のND型「ロードスター」オーナーの1人だ。25年ほど前には、短期間であるものの中古車としてNA型ロードスターを所有していた時期もある。そこで今回は、NA型とその直系と評されるND型、両モデルの共通項について考えてみたい。

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試乗したNA型(スペシャルパッケージ 5速MT)は、現在マツダの広報車として管理されている個体で、初年度の登録は平成元年10月、つまり1989年の最初期モデルだ。積算距離計は取材時で2万2000kmと非常に少なく、車体はマツダが万全の整備を行い、消耗部品も交換されている。

見た目もほぼオリジナルのまま。当時の株式会社ユーノスが発行したオーナーズマニュアルも、折り目すらつかずに車載されていた。内装材など部分的な経年変化は見られるものの、現存するNA型として最上位ランクの個体だ。

30年前の興奮が蘇る

試乗日は、梅雨の晴れ間の五月晴れ。NA型を象徴するボディカラー「クラッシックレッド」は写真映えする。とはいえ炎天下でのオープン走行はきつい。燦々と降り注ぐ太陽光は身体に堪えるからだ。帽子にサングラス、日焼け止めで応戦するも、肌は次第に火照ってくる。

しかし、まるで新車のようなNA型の乗り味は30年以上の時を一気に巻き戻してくれる。興奮に暑さを忘れ、試乗時間のほとんどをオープン走行に費やした。

シンプルなNA型「ロードスター」の運転席まわり(筆者撮影)

改めて運転席に収まる。適度にタイトな居住性と視界の広さは現代のオープンスポーツカーとして通用する一方で、シンプルで大味な造形のインテリアやクリック感の大きなウインカー/ワイパーレバーは当時を思い起こさせる。

運転してみれば、丁寧な操作を求める運転感覚に現愛車であるND型ロードスター(Sスペシャルパッケージ 6速MT)との共通項を感じる。

この先、こうした貴重な機会がいつ訪れるのかわからない。言いたいことはたくさんあるが、今回は「デザイン」と「走り」に特化してNA型とND型を考察してみたい。

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