次世代リーダーに必要な3つの条件 誰も教えてくれない、経営幹部への道

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さらに自社の人材育成における重点課題とする企業が過半数を超えています。次世代リーダーは、育成プログラム次第で作ることができる……と考えられているようです。

では、具体的にどのような次世代リーダー育成のプログラムがトレンドになっているか。

いくつか紹介させていただきます。問題解決とか、戦略思考などのMBA的なアプローチで、

1. 他流試合
⇒他社のリーダーと討議や意見交換をする
2. グローバルチャレンジ
 ⇒海外で現地法人企業の立ち上げを体験してみる
3. ビジネスデベロップメント
 ⇒既存ビジネスを拡大するためのアイデアを開発する

今、会社のおかれた環境で生き残るために必要なビジネスを組み立てる経験を通じて、経営幹部としてのポテンシャルを開花させようとする試みがなされているようです。

こうした次世代リーダーの育成プログラムに参加できれば、将来のキャリアは明るいものになる可能性が大きいでしょう。ただ、自分が受けたくても、受けられない可能性があります。なぜなら、社内でプログラムの存在が「非公開」の場合があるからです。事実、次世代リーダーを育成するプログラムについて、情報を「すべて非公開」としている企業が3割近くもあります。

あるいは経営陣や人事部による選抜方式で、希望者の意見は尊重されない会社も少なくありません。あなたが次世代リーダー育成プログラムに興味があるなら、その存在について確認してみる必要があります。非公開であった場合は、社内の期待の経営幹部に

「わが社には次世代リーダーを育成するためのプログラムはありますか?」

と、じかに聞いてみてもいいかもしれません。熱心に聞けば非公開なプログラムであっても、その存在自体は、教えてくれる可能性は高いはずです。

高城 幸司 株式会社セレブレイン社長

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たかぎ こうじ / Kouji Takagi

1964年10月21日、東京都生まれ。1986年同志社大学文学部卒業後、リクルートに入社。6期トップセールスに輝き、社内で創業以来歴史に残る「伝説のトップセールスマン」と呼ばれる。また、当時の活躍を書いたビジネス書は10万部を超えるベストセラーとなった。1996年には日本初の独立/起業の情報誌『アントレ』を立ち上げ、事業部長、編集長を経験。その後、株式会社セレブレイン社長に就任。その他、講演活動やラジオパーソナリティとして多くのタレント・経営者との接点を広げている。著書に『トップ営業のフレームワーク 売るための行動パターンと仕組み化・習慣化』(東洋経済新報社刊)など。

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