今日は、世帯年収300万円台、週3でバイトをしながら東大に合格し、『東大式節約勉強法』を書いた布施川天馬さんを含め、「お金をかけずに合格した東大生たち」から聞いた独学術を、みなさんに共有させていただきたいと思います。
お金も時間も節約する「コスパ最強」の勉強法
まず彼ら彼女らに共通していたのは、「目標を明確にしてから勉強している」ということです。
……なんてお話しすると、「え? そんなの当たり前のことなんじゃないの?」と思うかもしれません。しかし、違うんです。彼ら彼女らは、この「目標」の解像度が段違いなのです。
たとえば多くの学生は、「数学の成績を上げるために、数学の勉強でもやろうかな」「英単語を覚えるために、この単語帳をやろうかな」と考えると思います。そのために、さまざまな参考書や塾の講座など、いろんな手段を用いて勉強しています。
しかし、このような豊富な手段を持っていたとしても、成績って上がらないんですよね。勉強していても「うーん、なんかこの勉強に意味はあったのかな……?」という状態になってしまいがちです。いろんな方法があるからこそ、むしろいろんなことに手を出して、結局何も身につかないで終わってしまうってことは、多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。
そんな中で、金銭的に恵まれておらず、参考書も講座も「節約」しなければならなかった東大生は、ぼんやりとした目的を持つことはありません。
「今からやる勉強には、どういう意味があるのか?」「この勉強をして、どういう状態になれれば目標達成したことになるのか?」
勉強の手段を選ぶ前に、必ず目標を自問自答するのです。
そして徹底的に目標を具体化し、本当に必要な手段のみを選んで勉強することで、金銭面だけでなく、「意味のない勉強時間」も「節約」しているのです。
では、目標はどうすれば具体的になるのでしょうか。
たとえば『東大式節約勉強法』を書いた布施川さんは、「わからないところがどこなのか、とにかく言語化する」という勉強をしていました。勉強の目的を「わからないところをわかるようにすること」と設定し、勉強をそのための手段と定義して勉強していたのです。
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