では、GAFAの中で最も生き残る可能性があるのはどれか?
難しい質問ですが、私はアマゾンだと思います。もし私が『the four GAFA』の続編として『the one』というタイトルの本を書くならば、それはアマゾンについての本になるはずです。(157ページより)
難しい質問ですが、私はアマゾンだと思います。もし私が『the four GAFA』の続編として『the one』というタイトルの本を書くならば、それはアマゾンについての本になるはずです。(157ページより)
例えばその根拠の1つとして氏が引き合いに出しているのは、クラウド・ビジネスの分野においてAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の存在感が圧倒的に増している点。2006年に設立されたAWSは、企業向けのクラウドサービスを提供する子会社である。
AWSは世界のクラウド事業におけるシェアが32%でトップです。2位のマイクロソフトのシェアは17%にすぎません。新型コロナで在宅勤務をする人が一気に増えましたが、仕事のためにクラウドを通じてデータをやり取りすることが多かったはずです。これもAWSに多大な利益を与えたことでしょう。(158ページより)
この5年間で最も革新的なハードウェアはアマゾン・エコーだという。ご存じのとおり、「アレクサ」の愛称でも知られる、AIを搭載したスマート・スピーカーだ。
グーグル・ホームもあるとはいえ、アメリカではエコーがシェアの7割を占めているというのだ、その点を鑑みたうえで、さまざまな分野で食い合うGAFAにおいては、たいていの場合アマゾンが勝つと分析しているのである。
企業はいつか必ず死ぬ
とはいえ歴史的に見た場合、企業の死亡率は100%だという。「フォーチュン100」(雑誌『Fortune』が掲載する、グローバル企業の総収入ランキング)の企業の中で、100年前から続く企業はわずか11社。つまり生き物と同じように、世界中のすべての企業には“終わり”があるのだ。
加えて新型コロナという想定外の事態です。このウイルスが経済面に及ぼす影響は、「変化の担い手(change agent)」というよりも、「促進剤(accelerant)」としての側面が強いようです。もともと苦境に陥っていた映画館やデパートは、もう臨終寸前にまで追いやられました。ブティックやセレクトショップのような衣料専門店も、ショッピングモールから激減するでしょう。(159ページより)
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