コロナ後「GAFAやBAT」に続く急成長企業の息吹 時間を節約してくれる存在がこの先大きくなる

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ほとんどの企業が従業員を自宅待機させ、すでにレイオフ(一時解雇)しているところも少なくない中、フェイスブックはインドの通信最大手ジオ・プラットフォームズに57億ドルを出資し、動画サイトであるGIPHYの買収を発表するなど、攻めに攻めています。雇用も増やしていますし、5月22日に株価は過去最高値を更新しました。アップルも6月10日に株価最高値を更新し、時価総額で1兆5000億ドルを超えました。(141ページより)

したがって今後しばらくは、ビッグテックによる企業統合の動きが続くという。パンデミックが始まったころ、デジタルマーケティングの60%をコントロールしていたグーグルとフェイスブックのシェアは今後、70~80%まで高まると予測するのである。

とくに注目すべきは、eコマースの売り上げが急増しているという事実。コロナの影響で食料品もオンライン購入に大きくシフトしているということで、事実アマゾンの株価は4月に過去最高値を更新したそうだ。

なおアメリカの緊急経済対策は追加分も含めて3兆ドル規模だが、その恩恵にあずかるのはアマゾンとウォルマートの2社のみ。そしてアメリカ政府は、この2社が受け取るであろう莫大な資金に加え、競合する企業の98%に閉鎖を命じた。

それは感染拡大防止のためにほかならないが、アマゾンとウォルマートの株主にとって、これが絶対的に有利なシナリオであることは間違いないだろう。

たいていの場合、勝つのは?

GAFAの中で、アップル以外の3社は20%の成長率を維持している。とはいえGAFAといえども、ただ現在の事業を続けていくだけでは永遠に成長することなどできない。必然的に、お互いのビジネス領域を食い合うことになるからだ。

事実、食い合いはすでに始まっている。グーグルのほか、フェイスブックを親会社に持つインスタグラムが、アマゾンの領域であるショッピングに参入していることがそのいい例だ。

フェイスブックも、投稿によって消費者の購買欲をかき立てることで、商品を検索するグーグルやアマゾンからマーケットシェアを奪っている。そしてアマゾンの扱う商品数は最大だ。

それだけではない。ほかにも新たな成長戦略として、フェイスブックは仮想通貨のリブラを計画し、アマゾンは輸送業に参入しつつある。言うまでもなく、イノベーションの継続こそが成長のカギとなるからだ。

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