GAFAによる「人類の家畜化」を止めるのは誰か

人間はすでに「大切なモノ」を奪われつつある

いかなるときにもスマホを手放せない私たちは、すでに「大切なモノ」を失いつつあるのではないでしょうか(画像:xiangtao/PIXTA)
Google、Apple、Facebook、Amazon――GAFA。
4社の強さの秘密を明らかにし、その影響力の恐ろしさを説く書籍『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』が、「ビジネス書大賞2019 読者賞」「読者が選ぶビジネス書グランプリ2019 総合第1位」の2冠に輝いた。GAFAの危険性を訴える本書は、なぜこれほど読者の支持を集めたのか。
「自分が『GAFAの家畜』になってしまうような不安を覚える」
そう語るライターの泉美木蘭氏が、GAFAに抱く底知れぬ危機感について解説する。

「痛くない歯医者は?」「おいしいパスタ屋は?」「タケノコの茹で時間は?」――手元のアイフォンをつついて質問すると、すべてグーグルからひとまずの答えが返ってくる。

『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』(画像をクリックすると特設サイトにジャンプします)

実家に住んでいた頃は、医者も飲食店も家族や友達から聞いたり、日頃の会話の中でなんとなく情報として仕入れたりしていた。

料理の作り方は、田舎の母に電話すれば喜んで教えてくれるはずだし、ついでに口やかましくあれこれ言われて面倒に思う反面、日常の緊張感がほどけて電話を切るときには少し気が楽になっていたりもする。当初の目的以上の広がりがそこにはあったのだ。

ところが今や、必要なのは「回答」だけ。人と話すよりグーグル直行、誰かと会話している最中ですら、「あれ、何だっけ?」と記憶につっかかるや、考える間も迷う間もなく反射的にスマホに手をのばしている。

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