「男性の結婚年齢ランキング」が示す婚期の現実 男性の"結婚適齢期"は統計的にいつなのか

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男性の婚期に関する、よくある考え方。そこには統計の“落とし穴”が潜んでいました(写真:Fast&Slow/PIXTA)

結婚支援団体などへのデータ解説講演会のあと、「何かお悩みはありませんか」と呼びかけると、まるで判で押したかのように全国的にいつも出てくる質問があります。そのたびに筆者は「またか……」と、結婚の考え方の現状(風土)に驚くばかりです。

何かと思い込みが蔓延しがちな男女のマッチング。その中でも現在、最も顕著な思い込みが存在しているとみられるのが、男性の自分の婚期に関する思い込みです。

女性の産期を絡めた婚期については非常に厳しい意見を持つ男性でも、こと自分の婚期になるといきなり印象論で「まだまだ自分はいける」との考えを持つ人が少なくないようです。結婚相談員に「子どもが欲しいので、若い女性限定でお願いします」と、当然のように依頼する男性が年齢を問わず後を絶ちません。

しかし、男女のマッチングはお互いの感情の融合あってのものです。今回はこういった男性の考え方への議論はさておき、男性側の「まだまだいける」感覚が、実際の成婚状況によって裏付けできるのかどうか、という統計的視点から、データが示す「男性の結婚適齢期」について国の最新データを基に解説してみたいと思います。

男性側の再婚者占有率は19%

2018年に結婚生活を開始し、かつ婚姻届を提出したカップルは45万6148件でした。しかし、そのすべてが初婚男性の結婚というわけではなく、19%、つまり結婚した男性のおよそ5人に1人は再婚男性となっています。

男性の初婚者は37万1093人、再婚者は8万5055人です。この状況は男性の結婚適齢期を考えるうえで非常に重要なデータとなります。

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