「男性の結婚年齢ランキング」が示す婚期の現実 男性の"結婚適齢期"は統計的にいつなのか

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結婚初挑戦の男性の結婚適齢期ということになると、表2が該当します。20代後半までで51%、30代前半までで8割弱が占めるという結果です。

つまり、結婚した初婚男性の5人に4人は30代前半までの人という結果ですので、男性の結婚適齢期は「20代後半がピーク、遅くても30代前半」と断じることができます。

これは男性の希望やトレンドといった一方的なライフデザインから生まれた結果ではなく、相手となる女性の希望やトレンドとの融合の結果です。「いや気合いだ!気合いで変わるのだ」という、簡単に変化可能な結果ではありません。

40代以降の男性の結婚は再婚男性が圧倒的

また、結婚した男性のうち、再婚男性が占める割合を年齢ゾーン別に計算してみると、40代前半で40%、40代後半からは「再婚男性 > 初婚男性」となり、50代以降はほとんどが再婚男性の結婚、という結果です。

「男性は中年以降も結婚できる、周りでも見聞する」という考えを持つ、親世代、子世代、結婚を希望する若い男性すべてに、理解しておいていただきたいデータです。

天野 馨南子 ニッセイ基礎研究所 人口動態シニアリサーチャー

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あまの かなこ / Kanako Amano

東京大学経済学部卒。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。1995年日本生命保険相互会社入社、99年より同社シンクタンクに出向。専門分野は人口動態に関する社会の諸問題。総務省「令和7年国勢調査有識者会議」構成員等、政府・地方自治体・法人会等の人口関連施策アドバイザーを務める。エビデンスに基づく人口問題(少子化対策・地方創生・共同参画・ライフデザイン)講演実績多数。著書に『未婚化する日本』(白秋社・監修)、『データで読み解く「生涯独身」社会』(宝島社新書)等。

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