ヤマハがステイホームで再認識した「音楽の力」

音楽教室の代わりにリモートレッスンを推進

静岡県浜松市にあるヤマハの企業ミュージアム「イノベーションロード」。電子ピアノや電子デバイスも展示されている(撮影:梅谷秀司)
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、小規模なライブハウスから大規模なクラシックコンサートまで演奏活動が止まった。吹奏楽部など学校の部活動も活動休止を迫られたところがある。
世界的に音楽業界が活動停滞を余儀なくされる中、楽器店の休業もあり、楽器業界も厳しい状況にある。一方で、巣ごもり消費として電子ピアノの販売が伸びるなど一部では特需も起きている。
「withコロナ」の世界で音楽のあり方や楽器業界の戦略にどのような変化が起きるのか。世界トップの総合楽器メーカー、ヤマハの中田卓也社長に聞いた。

みんな音楽を楽しみたい

――新型コロナで楽器販売に影響が出たのではないでしょうか。

楽器の種類によって異なる。電子ピアノやギターなどは世界的なステイホームの流れで音楽をやりたい人が増えて、好調に推移している。

例えば、アメリカにおける電子ピアノの受注台数は前年比で200%になる月もある。生産工場は中国や東南アジアにあり、電子ピアノやギターの生産が追いつかないほどだ。

一方で、一番落ち込んでいるのが管楽器の需要だ。管楽器は大きな音が出るので、自宅では演奏しづらい。コロナ特有の事情として、管楽器演奏時の唾液の飛沫も問題視された。

これまで演奏時にどの程度の飛沫が出るのか、データがなかった。飛沫の実験を行った結果、思った以上に飛沫が出ておらず、楽器ごとにどのような点に注意すればいいか、情報を提供できるようになった。

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