グーグルが自社ブランド携帯を投入、広告拡大への試金石

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 ネクサス・ワンの投入によって、OSの供給先である米モトローラなど端末メーカーと競合が生じる。それでも自らOSの性能を100%引き出せる端末を出すことで、アンドロイド陣営の拡大機運を高める必要があった。

次は端末無料化?

ただ、両刃の剣にもなりかねない。「グーグルが自ら端末に手を出すとは驚いた。OSの開発を一手に握っている以上、自社端末の開発を有利に進められるようになってしまう」(パナソニックモバイルコミュニケーションズ経営企画グループの佐藤健夫氏)と、警戒する端末メーカーも。グーグルが独り勝ちとなれば、アンドロイド陣営の空中分解も起こりかねない。

あえてハードビジネスの世界に踏み込んだわけだが、今後は「通信料金や端末を無料にするなど、業界構造を破壊する可能性もある」(野村総合研究所の北俊一・上席コンサルタント)。モバイル広告の覇権を狙い、どんな戦略を仕掛けてくるのか。

(桑原幸作 =週刊東洋経済)

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