「まじめなのに評価されない人」がやるべきこと 「40代後半の非正規」だから粗末に扱われる?

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一方で、まじめに仕事をしている人が皆結果を出しているか、皆成功しているかというと、これはまた別の問題です。

会社や組織というものが、集団で何か共通の目的を成し遂げる目的を持って集まっている団体である以上、個々人の努力や仕事が評価されるためには、組織の中の自分という客観的な視点がどうしても必要です。

要は、ご自身が思うまじめさで結果を出していれば必ず評価されるわけではなく、そのまじめさや仕事の結果や方向性が、会社や組織から求められている方向性と合致している、ということがキチンと評価される前提となるということです。

ですから、40代主婦さんにも、一度ご自身は何を求められているのかを、「仕事」という面と「振る舞い」という両方の側面で考えていただきたいのです。

といいますのも、非常に優秀な方であると見受けられますので、せっかくの才能や努力が、その方向性がズレてしまっているがゆえに評価されないのであれば非常にもったいないと思うからです。

集団で働く以上は、そういった周りからの期待値や集団における価値観をキチンと理解したうえで、どこに自分自身の才能と努力を振り向けるかを冷静に判断し、集団における自分自身の立ち位置を確立していきたいものです。

自分自身の才能と置かれた環境が合致しているか

優秀だから、努力できるから成功できるわけではなく、そういった個々人のスキルや経験と、会社や組織における価値観や求められることが合致して初めて結果は生まれるものです。

つまり、結果を出すためには自分自身の才能と置かれた環境が合致するということが前提となる、ということです。

40代主婦さんのケースも同様で、成果につながらない、または周囲から受け入れられないと感じているのは、そういった周りから何を求められているのかをよく理解されないまま、ご自身の価値観に基づく努力を一心不乱にされているからなのかもしれません。

ご自身の思う正解と会社や組織の考える正解がズレていては評価されようがありません。したがって、問題はご自身の才能やましてや学歴やご年齢にあるのではなく、周囲との関係性の構築にあるのではないかと思うのです。

所属する組織からは何を求められているのか、その場に合う振る舞いは何か。そういった集団における価値観を理解することを通じて、周りとの人間関係の構築、さらには結果を出すために何をするべきかを見極め、ご自身の価値を集団の中で確立していってみてください。

40代主婦さんが、目指すべき努力なりの方向性をキチンと見極め、お持ちの経験と才能を十分に活かし、今後のキャリア発展に臨まれるであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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