中国南部「累計受送電量」プラスに転換の背景 工業セクター中心に経済回復のペース加速

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電力消費量は中国経済の実態を反映する参考指標のひとつだ(写真は南方電網のウェブサイトより)

中国の送電大手の中国南方電網は6月21日、同社の2020年初めから6月20日までの累計受送電量が4884億キロワット時(kWh)に達し、前年同期比でマイナスからプラスに転じたと発表した。このことは、新型コロナウイルス流行の影響で一時落ち込んだ電力消費量を、その後の回復で完全に埋め合わせたことを意味する。

電力消費量は社会経済活動の実態を反映する重要な参考指標のひとつだ。累計受送電量のプラス転換は、南方電網が送電を担う中国南部の広東省、広西チワン族自治区、雲南省、貴州省、海南省で経済回復のペースが加速していることを示唆していると、同社は分析する。

伸び率トップは広西チワン族自治区

南方電網は上記5つの省・自治区のほか香港、マカオにも電力を供給しており、送電先のカバー面積は100万平方キロメートル、人口は2億5400万人、契約戸数は9270万戸に上る(訳注:中国では発電会社と送電会社が分離されており、送電は南方電網が南部の5省・自治区を、国家電網がそれ以外の地域をそれぞれ独占している)。

中国南部で電力消費の回復を牽引しているのは工業セクターだ。南方電網が財新記者に提供した資料によれば、同社の送電地域では総電力消費量の6割以上を工業向けが占めている。

本記事は「財新」の提供記事です

中国電力企業聯合会が6月19日に発表した2020年5月の統計データによれば、南方電網の送電地域では広西チワン族自治区、広東省、海南省、雲南省の4省・自治区で電力消費量の前年比伸び率が全国平均を上回った。なかでも広西チワン族自治区は前年同月比13.2%増と、伸び率が全国でトップだった。

(財新記者:方祖望)
※原文の配信は6月23日

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