「日本のどうぶつの森」に韓国人が大熱狂する訳 コロナ下でもソウルでは長蛇の列ができた
新型コロナウイルスのパンデミックで世界中が巣ごもり生活を始めた頃、「外出したい!人と関わり合いたい!」という人々の救世主となったのが、任天堂から3月20日に発売されたゲーム『あつまれ どうぶつの森』(以下、「あつ森」)だった。
2001年に第1作が発売されたシリーズの最新作だが、このゲームは一般的なストーリーがあるゲームとは違い、とくに決まったエンディングがあるわけでもなく、自分の所有する島での疑似ライフを楽しむものである。
友達の島にも遊びに行けるなどの機能もあり、コロナ禍で外出できなくても、ゲーム内で友人とバーチャル交流できる点も、社会現象になった爆発的人気の1つの要因だろう。発売と同時に日本はもとより、世界各国で記録的売り上げを叩き出し、売り切れが続出した。
日本製品が御法度だった韓国でも
お隣の国、韓国では昨年から日韓貿易紛争に影響を受けた日本製品不買運動が行われており、一部ネットでは「どうぶつの森も不買運動の対象商品だ。買わないように」という呼びかけも行われていた。ところが蓋を開けてみると、韓国民の購買欲はそんな声も吹き飛ばしてしまったようだ。ほかの国々同様の記録的な売り上げを出している。
具体的な数字を見てみよう。任天堂スイッチの韓国内の流通会社であるDaiwon Mediaが6月12日に発表した「企業説明会(IR)資料」によれば、2020年四半期(1〜3月)の「あつ森」の販売数は28万7590本。そしてゲーム機本体のNintendo Switchの販売量は8万2848台だった。