「日本のどうぶつの森」に韓国人が大熱狂する訳 コロナ下でもソウルでは長蛇の列ができた
Switchは2017年12月にすでに韓国内で発売されていたが、「あつ森」発売のタイミングと同時に売り上げが急増。前年同時期より30.4%アップしている。これは、2年目にして、「あつ森」効果により、再び販売量が急増したということだ。
さらに、「あつ森」人気を表すような出来事も起こった。フラッシュマーケティングの通販アプリで有名なTMONは、先月20日に「ARSタイム」という特別イベントを行った際、「どうぶつの森スペシャルエディションのNintendo Switchを割引価格(299000ウォン)で買える」という商品を出した。
すると、たった1時間で56万通、1秒間に156件という記録的な数の問い合わせ電話が殺到したという。無料のプレゼントでもなく、割引価格での抽選販売にもかかわらずこれだけの人気を集めた。
冒頭でもふれたように、新型コロナのパンデミックが始まる前までは、韓国ではまだ日本製品の不買運動が続いていた。実際にその影響を受けた日産、オリンパス、GUなどが韓国からの撤退を発表している。
当然のように「あつ森」も発売前には、一部ネチズンが「不買運動を続けよう。ゲームを買わないように」と呼びかけ、20日の発売後も多数のコミュニティーサイトでは売れ行き好調に対する批判的な意見がいくつも投稿されているのを目にした。
誠信女子大学のソ・ギョンドク教授は、今月8日、自身のFacebookに「最小限の自尊心を守ってほしい」という文章を投稿している。それによると「コロナ感染に注意すべきなのに、ゲームが発売された先月末、市民が製品を買い求め、ソウル龍山の電子商店街の店頭に長蛇の列を作った」という文を写真と一緒に掲載し、「もちろん不買運動を強要することはできない。 一人ひとりの選択を尊重する。しかし私たちはもう一度考えるべきではないだろうか」と疑問を呈した。
去年ユニクロの不買運動が行われるなか、ヒートテックの無料贈呈が行われると、人々がユニクロに詰めかけた例を引き合いに出して「(無料贈呈)写真が日本でも報道され、日本のネチズンから多くの非難と嘲弄を受けた」「今回も任天堂のゲームが品切れになるほどの人気について、日本のメディアでも取り上げられ、日本のネトウヨたちが"本人の都合で不売をする国"、"韓国の独特な御都合主義"と批判されている」と主体性のない韓国の不買運動を嘆いている。
ゲーム中継をしたお笑い芸人が炎上
そんな、"ご都合不買運動"疑惑で1人のお笑い芸人が炎上している。人気芸人ユ・ミンソンは、最近自身のYouTubeチャンネルを立ち上げ、ゲーム実況系ユーチューバーとしてデビューした。そこで「あつ森」のゲーム実況動画をアップロードしたところ、一部の不買推進派から批判の的にされてしまったのだ。
ネット上での批判意見をまとめて見ると、ユ・ミンソンは、自身の出演している地上波放送局KBSの人気お笑い番組『ギャグコンサート』の昨年8月11日放送回で日本製品不買運動を支持する姿勢を見せていた。