中学受験は父の「経済力」と母の「狂気」が全てだ 漫画「二月の勝者」が描く受験の現実(前編)
第2集の注目生徒「武田勇人」
6年生の1年間で家庭が中学受験塾に支払う費用は総額150万円にも上る。武田家では春期講習の費用10万円をめぐって両親がもめていた。父親は帰宅してもリビングでスマホゲームばかりしており、勇人の中学受験には無関心だ。
「クソつええ武器もたせたいんだよ。課金ゲー上等!!」
塾費用を出すのを渋り、「オレたちいいカモだよ」と冷笑する父親に、母親がキレる。「あんたこそ画面のキャラに課金してんじゃねーよ」「勇人にどんな敵でもラスボスでも倒せるクソつええ武器もたせたいんだよ。そのためなら、課金ゲー上等!!」。
<第3集>コミック帯文言「手に入れたいのは学歴『だけ』ですか?」
5月、桜花ゼミナール本部に、パーカー姿の黒木が現れる。そのままの姿で社長の白柳徳道と意味深な会話を交わす。白柳は黒木の素顔を知っているようだ。
一方、実家に帰省した佐倉は思わぬところでフェニックスの灰谷に出くわし、彼の意外な一面を知る。高偏差値校合格こそが塾講師の至上目的とする彼にも、何かしらのコンプレックスがあるのかもしれない。
第4集以降のあらすじと見どころは後編で紹介する。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら