書店員が選ぶビジネス書ベスト30 2009年版
23位
『アニマルスピリット』
ジョージ・A・アカロフ、ロバート・J・シラー著 山形浩生訳 東洋経済新報社/2310円
【マクロ経済学の理論偏重に警鐘】
人間は合理的を意図しても完全ではない。一斉に不合理に走ってもそれに気が付かないことも。理論偏重に警鐘を鳴らす。(三省堂書店神保町本店 北川)
24位
『ザ・クリスタルボール』
エリヤフ・ゴールドラット著 三本木 亮訳 ダイヤモンド社/1680円
【「売れ残り」と「売れ逃し」のジレンマ】
このジレンマは小売りにとって大問題だ。在庫を減らしながら売り上げを上げるという方法の考え方は大いに参考になる。(書原六本木店 望月)
25位
『希望を捨てる勇気』
池田信夫著 ダイヤモンド社/1680円
【長期停滞を悲観しても始まらない】
タイトルからは何かネガティブなものを連想させるが、内容はそうではない。現状をドライに見据えたうえでわかりやすい。(書原六本木店 宮下)
26位
『現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』
東大ケーススタディ研究会著 東洋経済新報社/1522円
【程よい水準で「地頭力」講義】
明るい装丁、レイアウトも美しい。しかし、内容は決して水準を落とすことなく、むしろ「なるほど!」とうならされることが多い。
(有隣堂ルミネ町田店 森)
27位
『俺は、中小企業のおやじ』
鈴木 修著 日本経済新聞出版社/1785円
【スズキの会長・鈴木修氏の自伝】
現場で苦境を乗り越えてこられた方は強い。決して中小企業ではないスズキをまだまだ成長させようとする向上心に脱帽。(あおい書店名古屋本店 牛田)