家を片付けられない人が目を覚ます強烈な言葉 「あなたは今日の下着で救急車に乗れますか?」

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(出所)『28文字の片づけ』(主婦の友社)
“片づけたい人、手放したい何かがある人、そして変わりたい人にとって、捨てたいものは捨てていい。なくてもいいものはないほうがいい。”

「読むだけで捨てられる」現象が起きている最大の理由は、そこにある「共感」だ。ハウツー本にありがちな、片づいた部屋や整った収納への「憧れ」「理想」「テクニック」ではなく、読者自身もそう感じたことがあり、言葉の真意がわかることで、人はようやく手放せる。物差しにすべきなのは「誰か」のやり方や量ではなく、「自分なり」の心地よさであり、「そこ」に合った暮らしやすさである。そして、「片づけたい」は「変わりたい」である。

なりたい自分は小さな選択の積み重ねの先にしかない

(出所)『28文字の片づけ』(主婦の友社)
“使わないペン1本を減らしたところで、その瞬間から劇的に暮らしが良くなることはないけれど、その使わないペン1本さえも減らせない人とその暮らしは、一生変わらない。理想のくらしや、なりたい自分は、そんな小さな選択を積み重ねた、その先にしかないのです。”
『28文字の片づけ』(主婦の友社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら

そんな小さな選択で減らしたもの1つ1つは、きっと数日後には手放したことさえ忘れているだろう。しかし、ふと手放したことを思い返せば、以前と変わらない不自由のなさに気づき、なぜいままで持ち続けていたのだろう、とさえ思う。不自由どころか心地よさまで感じさせる。その減らす、手放すという小さな経験が、片づけのきっかけとなり、継続するための力になっていく。

言葉への「共感」と、行動した先にある「実感」は、理想ではなく、自分に中に沸き起こる感情であるからこそ、“文字での片づけ”は地に足のついたものとなり、広がり、加速していくのだと思っている。

yur.3
ゆりさん

:新潟県在住の33歳。2歳の男の子、夫、夫の両親との5人暮らし。捨てたい気持ちを後押ししてくれる格言をインスタグラムで発信し、フォロワー数12万人を超える。

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