「3列シート」のSUVが世界中で増えている理由

なぜミニバンではなくSUVに3列が必要なのか

マツダ「CX-8」のインテリア(写真:マツダ)

ミドルサイズ以上のSUVで、3列シートを備えるモデルがかなりの数を占めるようになってきた。

これまでの流れをふりかえると、日本車ではトヨタ「ランドクルーザー」や三菱「パジェロ」などの大柄なクロスカントリー4WD車は早くから3列シートを採用していた。

乗用車ベースのクロスオーバーSUVでは、初代トヨタ「ハリアー」をベースとする「クルーガー」が2003年のマイナーチェンジで設定したのが最初だと記憶している。スタイリングが少々やぼったかったせいか日本ではあまり数は売れなかったが、すでにミニバンのかわりにSUVを求める人が増えていた北米では、そこそこ売れた。

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参考までに、アメリカのSUV事情にも触れておくと、こちらも当初はフルサイズこそ3列シートだったが、ミドルサイズは2列シートが主流だった。最初に3列シートを採用したミドルサイズSUVは、1990年代終盤の初代ダッジ「デュランゴ」だ。

ミドルサイズといっても日本車と比べれば大柄だが、デュランゴ以降、同クラスのアメリカンSUVでは3列シートが一般的になった。

実は同じ頃に北米市場で注目された日本製の3列シートSUVがある。スズキの「XL7」だ。同車は2代目エスクードのホイールベースを延長し3列シートを収めたという成り立ちで、少し遅れて2000年から「グランドエスクード」として導入された日本での販売はあまり芳しくなかったものの、北米ではけっこう売れた。

当時、ミドルクラス3列シートのアメリカンSUVが一気に増えた背景には、このクルマの存在も小さくないといえる。

レクサスRXやCR-Vにも3列仕様を設定

日本勢に話をもどすと、そのあとに3列シートのクロスオーバーSUVが出てきたのは、2005年の初代三菱「アウトランダー」だ。

三菱「アウトランダー」の初代モデル(写真:三菱自動車)

次いで2007年には、ホンダが「ストリーム」をベースとする「クロスロード」を、トヨタが前出のクルーガーの後継となる「ヴァンガード」を送り出している。

2018年には、ホンダがすでに北米や中国で爆売れしていた「CR-V」を日本国内に投入するなどして、ミドルサイズSUVは3列シートが当たり前になってきた。海外でも似たような動きが見られる。

そして、しばしのインターバルののち、2012年にアウトランダーがモデルチェンジして、初代よりも車内空間を拡大して登場。2013年には、日産「エクストレイル」が3代目にして初めて3列シート仕様を設定し、さらに、2017年末にはマツダ「CX-8」が登場したほか、レクサス「RX」も3列シート仕様を追加。

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