歴代「3シリーズ」と同じく、2019年1月末に日本で発表(発売は3月)された7代目となるG2#型も評価は高く、「日本カー・オブ・ザ・イヤー2019–2020」でのインポート・カー・オブ・ザ・イヤーをはじめ数々の賞を受賞したのも記憶に新しい。
発表からこれまでをざっと振り返ると、発売当初に導入されたのは2.0リッター直列4気筒ガソリン直噴ターボエンジンを搭載する「320i SE」(受注生産)、「320i Standard」、「320i M Sport」、「330i M Sport」というセダン4モデルだった。
4月には日本国内で初となる「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援システム」を導入することを発表。「8シリーズ」「X5」とともに、新型3シリーズも対象となることがアナウンスされた。
5月にはセダンのラインナップの充実が図られ、新世代クリーンディーゼルを搭載した4WDモデル「320d xDrive」、走行性能と環境性能を両立させるプラグインハイブリッドモデル「330e M Sport」、直列6気筒エンジンを搭載したハイパフォーマンスモデルの「M340i xDrive」のプレオーダーが始まった。
9月にはステーションワゴンの「ツーリング」の導入を発表。ディーゼルや6気筒の高性能版も含めた全7グレードが同時に発売された。
商品担当のこだわりで生まれた「ディーゼル+4WD」
一連の流れにおいて注目すべきポイントがいくつかある。
まずラインナップについて、従来のF3#型では2.0リッターガソリンに設定されていた4WDのxDriveが、新しいG2#型ではディーゼルとの組み合わせとなり、逆にディーゼルに2WDの設定がなくなったことだ。
これは、「ロングドライブに向くディーゼルこそ、より路面状況を問わず安定して走れる4WDと組み合わせるべき」という商品担当氏のこだわりによるもの。むろん2WDに比べると販売価格が上がるため、販売サイドからは反対の声もあったようだが、「実際に使ってみればそのよさがわかるはず」との信念からこうしたと言う。
また、xDriveについても、かつては回頭性を重視して、できるだけ前輪を“駆動させないように”していたところを、より緻密な駆動力の制御が可能となったことから、従来に比べて4輪駆動となる時間を増やして、操縦安定性を向上させているという。
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