テレビがコロナ前に戻るのがここまで難しい訳 あらゆる番組が制限だらけ、「煽り」もご法度

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一連のコロナ報道で一部の番組による「伝え方」に賛否が交錯するなど、視聴者に与える影響が大きいテレビとしては「新しい生活様式」を、襟を正して継続する必要がある。

そしてこの「様式」が番組制作への大きな“縛り”にもなっている。

新型コロナウイルス感染症対策専門家会議による、日常生活の中で取り入れてほしい実践例としては……

「人との間隔は、できるだけ2m(最低1m)空ける」

「外出時、屋内にいるときや会話をするときは、症状がなくてもマスクを着用」

また買い物時は、「1人または少人数ですいた時間に」「計画をたてて素早く済ます」「サンプルなど展示品への接触は控えめに」。

食事では、「料理に集中、おしゃべりは控えめに」。

などと提示されている。

これらを踏まえて、番組を作っていかなければならない。

「ふれあいロケ番組」は雰囲気が変わるかも

タレントが地方や街に出る「もしもツアーズ」(フジテレビ系)、「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」(テレビ東京系)、「鶴瓶の家族に乾杯」(NHK)などの「ふれあいロケ番組」などは雰囲気が変わってしまうだろう。

出演者がマスクをして、地方の人とふれあう形になる。ロケのお相手の人もマスク姿である。

ハグはもちろん握手などの接触も厳しい。またロケ先に多くの人が集まってしまうことも避けなければならない。

さまざまな方法で見せ方を工夫していくと思うが、どのように対処するのだろうか。

また「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)などの「グルメ・ファッション情報番組」では、ファッションコーディネート企画で、店舗に出向いてさまざまな服を見て選ぶという行為は推奨されないので、こちらもロケは厳しい。

出演者が全員マスクにゴム手袋というスタイルで撮影に臨む番組もあるかもしれないが(私ならそれ自体を1つの企画にしてやるだろう)。

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