嫌われる人の「損する声」、4大欠点と解決法 甲高い、大声…「ウェブ会話」はとくに要注意

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3つめは、意味もなく「いつも大声」で話す人です。

【3】どんな話でも意味もなく「いつも大声」

怒ったりするときは、つい大声になってしまうことがありますが、普段の会話だけでなく、笑い声や相づちのような返事まで、「いつも、どんなときも大声」の人って、いらっしゃいますよね。

大きな声で話すのはいいことなのですが、会話の内容によっては大きな声で話したくないこともあります。そのため、かえって相手に不快な思いをさせてしまうこともあります。

「声の高低」と「声量」は、「朗読」ではとても重要です。この2つをうまくコントロールすることで、伝える力の幅が一気に広がるからです。これは、普段の会話でも十分に活用できます。

つねに大きな声で話し続けるより、内容に合わせて時々「声を小さく」したり、「低い声」にしたりとメリハリをつけてみましょう。メリハリをつけることでぐんと相手に伝わりやすくなり、いつもの大きな声も効果的に活用することができますよ。

【4】語尾もひっかかる「鼻にかかったような声」

「この件に関してはぁ(⤴️)、再考の余地があると思うのですがぁ(⤴️)」「そういうつもりはなかったのにぃ(⤴️)、思わぬ得をしたのでぇ(⤴️)」と、話し方のクセで、「は」「に」「が」「を」「て(で)」など助詞(の音)が上がってしまう人は、結構多いものです。

その中でも、助詞(の音)を変に上げすぎたり、伸ばしたりすると、ちょっと「鼻にかかったような声」に聞こえてしまいます。多用すると相手にいい印象を持ってもらえないこともあると思います。

クセになってしまっている人も少なくないと思いますが、これではせっかくいい話をしても、価値が下がってしまいます。とくにオンラインで話すときは目立ってしまいがちなので、「意識的に助詞を下げる」ことを心がけてみましょう

いまこそ「自分の声や話し方を見直す」チャンス

新型コロナウイルスの影響で、いままでとは異なる環境で話す機会も増えていると思います。そのため、それまでは気にならなかった自分の「声のクセ」に気づいたり、指摘されたりする人もいらっしゃるのではないかと思います。

本に収録した朗読見本18作品は、魚住りえ氏自身が朗読した「お手本」を聴くこともできる(画像:サウンド・シティ)

普段何気なく出している「声」ですが、その「声」を意識するとしないとでは、相手に対しての「印象」も「感情」も大きく変わってきます

こんなときこそ、自分の「声の出し方や話し方」を見直すいいチャンスかもしれません。「1日1分朗読」の話し方を応用できるところも多いと思いますので、ぜひ取り入れてみてください。応用するといっても、少し意識するだけで、その効果は十分に感じることができるはずです。

1日1分、朗読をするだけで、あなたの「声」と「話し方」は劇的によくなります。みなさんもぜひ「1日1分朗読」を続けて、日常会話、オンラインの会話、すべてで「声と話し方がよくなった」ことを実感してみてくださいね。

魚住 りえ アナウンサー

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うおずみ りえ / Rie Uozumi

フリーアナウンサー。元日本テレビアナウンサー。ボイス・スピーチデザイナー。大阪府生まれ、広島県育ち。1995年、慶応義塾大学卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。報道、バラエティー、情報番組などジャンルを問わず幅広く活躍。代表作に『所さんの目がテン!』『ジパングあさ6』(司会)、『京都心の都へ』(ナレーション)などがある。2004年に独立し、フリーアナウンサーとして芸能活動をスタート。これまでおよそ500本の作品に携わる。とくに各界で成功を収めた人物を追うドキュメンタリー番組『ソロモン流』(テレビ東京系列)では放送開始から10年間ナレーターをつとめた。各局のテレビ番組、CMのナレーションも数多く担当し、その温かく、心に響く語り口には多くのファンがいる。また、およそ30年にわたるアナウンスメント技術を活かした「魚住式スピーチメソッド」を確立し、現在はボイスデザイナー・スピーチデザイナーとしても活躍中。声の質を改善し、上がり症を軽減し、相手の心に響く「音声表現」を教える独自のレッスン法が口コミで広がり、「説得力のある話し方が身につく」と営業マン、弁護士、医師、会社経営者など、男女問わず、さまざまな職種の生徒が通う人気レッスンとなる。現在は、定期的に10~15人を募集し、スクールでグループレッスンを行っている。魚住式スピーチメソッド

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