私は大手総合商社、星紅物産のシンクタンクで主席研究員を務めている。専門は中国情勢の分析で、気づけば40年近く中国をウォッチし続けてきた。
10月も下旬になると肌寒くなってきた。今朝は最寄り駅で電車を降りて会社に向かう間に強い秋風を浴びて身体が冷えたから、ランチはあたたかいうどんを食べた。
先週出した習近平失脚説の問題を指摘したレポートは社内でなかなか好評だった。ランチを食べていたら、役員が「面白かった」と声をかけてくれた。少しでも失脚説などという根拠不明なネット上や動画サイトではびこるいい加減な話を信じる人が減れば嬉しい。
習近平は軍での個人集権を強化できた
まあ、1カ月も経てば読んだレポートの内容なんか忘れて、またも私に習近平失脚説について問い合わせてくる幹部陣が出てくるだろうが。さて、そんな人たちのためにも今日は習近平の集権体制や4期目が始まる2027年についての見通しでもレポートに書こう。いまだに2027年に台湾侵攻が起きると考える人もいるというから、丁寧にレポートを書かねばならないな。
(1)「中央軍事委員会主席責任制」の強化による個人集権



















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