米中対立、「台湾」が緊迫の焦点となる2つの事情 テクノロジー覇権争いと民主主義の重要なカギ

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日米の共同声明で52年ぶりに明記された「台湾」をめぐる、東アジア情勢の動向に迫る。

台湾海峡では軍事的緊張が続いている(写真:©Daniel Ceng Shou-Yi/ZUMA Wire/共同通信イメージズ)

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「こちらは中華民国(台湾)空軍。台湾西南空域を高度6000メートルで飛行している中共(中国共産党)軍機、われわれのADIZ(防空識別圏)に入っている。ただちに方向転換し、退去せよ」

台湾本島とその南西にある南シナ海に浮かぶ東沙諸島(台湾が実効支配)の間の空域。ここでは連日のように中国空軍機が進入を繰り返し、台湾空軍がスクランブル発進して警告する状況が続く。台湾国防部は2020年9月から中国軍機の進入動向を発表しており、2021年4月までの8カ月近くで延べ400機以上を超え、4月12日には25機という最大規模の進入もあった。

増えるアメリカの台湾関与

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