新型コロナの集団感染、「介護施設」こそ危ない

マドリードで死者の7割が入所者との調査も

院内感染を防ぐため仮設テントで診療する、東京・杉並区の河北総合病院(記者撮影)

この大型連休中にも、新型コロナウイルスによる集団感染が全国各地の医療機関で相次いだ。同期間中に、東京都だけでも新宿区の病院で21人、杉並区の病院で6人の入院患者や医療従事者らが、新たに感染した。当初から新型コロナの患者を受け入れてきた都立墨東病院でも、5月4日に感染患者2人が亡くなった。

医療機関の中で集団感染が起こると、医療現場は患者を隔離し、外来の受け入れを中止せざるをえない場合もある。ただでさえ崩壊が危惧される医療現場が止まってしまううえに、ほかの病気で入院している患者が感染すれば、命の危険に直結するおそれもある。

手術で感染拡大も

医療機関内で新型コロナの集団感染が起こる原因の1つは、無症状の感染者によるウイルスの拡散だ。医療機関では新型コロナ以外の患者を幅広く受け入れているが、その中に無症状の感染者が含まれているケースがある。また、手術や内視鏡検査、病理検査などを通じて、医師や看護師、ほかの患者に感染が拡大してしまうケースもある。

そうした事態を避けるため、すでに大学病院などでは無症状の入院患者に対し、新型コロナへの感染の有無を調べるPCR検査を独自に行ってきた。

「院内感染を防ぐ水際対策として、無症状の入院患者に対する新型コロナウイルスのPCR検査を保険適用にしてほしい」。4月20日、全国医学部長病院長会議の山下英俊会長らが記者会見を行い、無症状者へのPCR検査の保険適用を求める声明を発表した。厚生労働省はこれを受け、症状がない入院患者でも治療をするうえで医師が必要と判断した場合に限定し、保険の枠組みでPCR検査ができるという方針を示している。

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