話が退屈な人と「うまく弾む人」の決定的な差 相手のことを思って「話を広げる」のがコツ

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① 感嘆…相手の話を聞いたときに受ける感銘の表現

(相手)「こんなことがあったんだよ」→(自分)「へー♪」「ほー!」「えー!?」「うわあー!!」「わー♡」「そーなんですかー(笑顔マーク)」

会話のうまい人は、この感嘆詞を相手の話に合わせてうまく使いこなしています。感嘆のポイントは2つです。

まずは、言葉の後の「!」「?」「♡」です。文字で表現するのは難しいのですが、自分の言葉の終わりに絵文字をつけるように感情を込めます。コミュニケーションが苦手な場合は、感嘆“×10倍”くらいの感情を込めてみるといいでしょう。

2つめのポイントが「ー」。感嘆詞を伸ばすことです。この「ー」の部分に人は感情がこもります。

ためしに「そうなんですか」と「そうなんですかー」を口ずさんで比べてみるといいでしょう。「ー」の部分に感情が乗る感覚がわかると思います。この感情が相手に伝わるのです。

感嘆詞は強烈な力を持っています。この感嘆詞を使った瞬間、相手の話に一気にスイッチが入ることになります。

②反復…相手の話を繰り返す

「ぼく、冬はスノボざんまいなんだ」→「へー♪スノボですか」
「私、最近彼氏とうまくいってなくて」→「そっかー……彼氏とうまくいってないんだね」
「最近、ジョギングを始めたんだ」→「わー、ジョギングかあ、いいね!」→「皇居ランとかも、やってみようかなあって思って」→「皇居ラン、いいね。私もやってみたい♪」
「私、カレーが大好きなんです」→「お、カレー、いいですね♪」→「スパイスをたくさんそろえて、自分で作るんですよ」→「スパイスたくさん、めっちゃおいしそう♪」

このように、話を反復することで、相手は「うん、そうなんだよ。実はこんなことがあってね……」と、次の話をしやすくなります。

相手の話にうなずき、共感する

③共感…相手の話に感情を込めて理解を示す

「わかります」「大変でしたね」「よかったですね」「つらかったね」「よく頑張ったねえ」など、相手の感情に寄り添う表現。相手の話に深くうなずき、「相手と同じ表情」をしながら、時に勢いよく、時に静かに言います。

④称賛…相手を評価する

「すてき♡」「すごい!」「さすがだね♪」など。感嘆詞のときにもお伝えしましたが、その言葉に感情を乗せ「」の中にマークを“×10倍”くらい入れるイメージで伝えてください。

⑤質問…相手の話を中心に展開させていくためにその後を追いかけて聞く

「それで、それで?」「そこからどうなったの?」「ねえ、もっと聞かせてよ」「今は大丈夫? つらくない?」などが質問にあたります。

いいタイミングで質問が入ると、相手の話にどんどんドライブがかかっていきます。そして相手は無理なく自然に話を展開することができます。

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