起業家YouTuberが説く「逆算人生設計」の極意 "コロナ時代"にモノを言う差別化材料とは?
服、シューズ、家具、家電とあらゆるものがオンラインで手に入るようになり、ここ数年で小売業界は大きく進化。しかし、視力検査や試着が必要な「メガネ」は、一昔前まで「ネット販売は無理」と言われていた。
その常識を覆し、「オンライン発のメガネ屋」として急成長したのが『Oh My Glasses』だ。自宅でメガネを‟とことん試着できる”仕組みをつくり、いまでは日本最大級のメガネ・サングラスのオンラインストアに成長した。
仕掛けたのは、創業者の清川忠康さん(37歳)。清川さんは大学院を卒業後、外資系証券会社、コンサルティングファームを経て、スタンフォード大学留学中にミスタータディ(現・オーマイグラス)を創業。もともと小売やメガネ店の経験はまったくない。
なぜいわゆる「エリート街道」をひた走ってきた彼が、メガネ屋を立ち上げ、業界の風雲児となったのか。そこには清川さんが20代に掲げた「35歳までに成功したい」という大きな野望があった。
「35歳までに、世の中にインパクトを残せる仕事を」
僕が何となく「人生の目標」を決めたのは、高校生のとき。その頃は楽天の三木谷(浩史)さんや、DeNAの南場(智子)さん、ホリエモンさんなどいわゆる「ネット第一世代」が活躍していました。30代半ばでビジネスで成功して、世の中にインパクトを残している姿に強烈に憧れて、僕も彼らのようになりたいと思ったんです。
大学に入ってからは、「ネット第一世代」の共通項を洗い出して、自分も同じような経験を積んでいこうと考えました。そしたら「外資系コンサルティングファームか、外資系金融企業で働いていた経験がある」「ハーバードやスタンフォードなど海外の有名大学でMBAを取っている」人が多いことがわかって。
それで20歳のときに、自分の人生の大きな目標を「35歳までに、世の中にインパクトを残せる仕事をすること」と明確に定めました。そのために必要な中期目標は「外資系金融・コンサルの経験を積むこと」「スタンフォード大学でMBAを取ること」と決めたんです。