起業家YouTuberが説く「逆算人生設計」の極意 "コロナ時代"にモノを言う差別化材料とは?
こんなにスゴイ人たちが世の中には存在するんだ。日本でもそれなりに優秀な人たちに囲まれてきたつもりでしたけど、それは井の中の蛙だったことに気づいたんです。
彼らにも認められるようなビジネスを作らなければ勝算はない。必死に考える日々が始まりました。並行して、世界最高レベルの経営・起業に関する授業を受け、ビジネスプランをインプットし続けていました。
そこで思いついたのが、日本のメガネです。もともと自分がメガネ好きってこともありましたし、海外から見た「メイドインジャパン」のブランド力の強さに気づいたんです。特に、福井県鯖江市の高品質なメガネフレーム「鯖江メガネ」は世界で見ても最高品質だと思いました。
その頃は「メガネはECで売れない」といわれていましたから、強力な敵もいません。そこで、いよいよ30代が迫ってきた29歳の時、スタンフォード在学中に、ECメガネショップ「ミスタータディ」を創業しました。今の「オーマイグラス」の前身企業です。
全国どこでも5本まで試着できる、返品も無料、さらに直営店でアフターサービスを受けられる。そんな独自のサービスを提供して、メガネとECをかけ合わせれば一人勝ちできると踏んだんです。
当時そこまで徹底してオンラインに振り切ったメガネショップもほとんどありませんでしたし、何より扱っているのは最高品質のもの。おかげで創業から3年でオフラインでショップを構えるまでになり、いまでは日本最大級のメガネ通販サイトへと成長することができました。
もちろんいまはまだ道半ばですし、35歳も少し過ぎてしまいました。でも37歳になったいまは、日本のメガネをブランドとして世界に広めるという新しい目標を掲げ、そのプロセスをひたすら歩んでいるところです。
また、いまはライフワークも兼ねて、自分のビジネスや留学の経験をYouTubeやTwitterで発信することで、後進の育成にも力を入れています。「35歳までに世の中にインパクトを」という目標がかなったかは正直微妙なところですが、ある程度は自分が描いていた人生を歩むことができていますね。
“バカ高い目標”を高く持つことが圧倒的な差別化になる
僕の20代は、とにかく高い目標を掲げ、それを達成するためだけにひた走ってきました。
目標が達成できたことも嬉しいのですが、いちばんの成果は、その先に広がっている「もっとすごい世界」を20代のうちに知ることができたということです。1回トップを目指して走ってみなければ、その先にどんな世界が広がっているかなんてわかりませんからね。
よく「20代は目の前の仕事を頑張ろう」とか、最近だと「好きなことを仕事にしよう」っていうじゃないですか。でも、そんなのきれいごとだって僕は思うんですよ。
だって、目の前の仕事とか、自分が考えられる範囲の「好きなこと」に取り組んでいたって、未来は広がっていかない。僕だって、20歳そこそこのときに考えていたことなんて、今思うと「ちいせえな」って感じです。
だから視点を高く持って、「いまやりたいこと」じゃなくて「未来のためにやるべきこと」に20代を捧げたほうがいいと思います。