起業家YouTuberが説く「逆算人生設計」の極意 "コロナ時代"にモノを言う差別化材料とは?
もちろん、「やるべきこと」ばかりに追われる毎日はつらかったですよ。僕は「やりたいこと」や「好きなこと」なんて、1つもやらなかっですから。いまだから言えますけど、金融機関の仕事だって全然好きじゃなかったですし。それでも振り返れば、あのとき先を見続けていたからこそ、いまの自分があるんです。
「そんなに急ぐ必要ある?」って思うかもしれませんが、30代になると家族ができたり体力がなくなったりして、20代のような働き方は難しくなってきます。事実、僕ももう若い頃のときのようには働けないですし。寝ないで仕事をするなんて、ずっと続けられないですから。
むしろ、もっと生き急いでもよかったと思えるくらいです。受験のときから慶應じゃなくて東大を狙っておけばよかった、20代前半でスタンフォードへ行って世界トップレベルの環境を見ていればな、と後悔することもあります。そうすれば、キャリアをロケットスタートさせられただろうし、もっと早く事業を軌道に乗せられたかもしれないのにと。
10年後のために今から何ができるか
いまって、そんなふうに高い目標を掲げて、意識高くがむしゃらに突き進む若者って少ないですよね。だから僕がこういうと「そんなの氷河期世代の戯れ言でしょ」って言われちゃうかもしれない。
でも、僕はあえてそんな時代だからこそ、バカ高い目標を掲げて頑張れる人は、他の人と圧倒的に差別化できるんじゃないかと思います。
いま、会社が休業中とか、在宅業務中で「将来どうなっちゃうんだろう」って不安にかられている20代は多いのではないでしょうか。
だからこそ5年後にどうなりたいのかを真剣に考えて、いまから何か始めてみるとか、10年後のために必死で勉強してスキルを磨いておくとか、そういう人がこれから先の世界で圧倒的な差をつけられると思います。
20代のうちは、死ぬほど高い目標を掲げてそこに向かうための努力をする。そして、自分が上っていた山よりももっと高い山を見つけて、またそこを目指してみる。しんどいことも多いですが、そんなキャリアもいいと思いますよ。
(取材・文/石川 香苗子、撮影/桑原美樹)
20’s typeの関連記事
田端信太郎流の“いい辞め方”
‟スキルなし”からフリーランスになっても食っていける人の条件/執筆屋・あんちゃ
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら