マルハニチロ、「すべて私の責任だ」

社長最後の日、トップが胸中を告白

本来そういう話がすぐに上がってこないといけない。話がしにくかったのか、そういう連絡システムがなかったのか。あったとしても機能しなかったというのが一番の致命傷。すべて私の責任だ。

くしろ・としお 1947年生まれ。71年に大洋漁業(旧マルハ)入社。人事部長などを経て、2006年から09年まで常務、専務として品質保証を担当。10年からマルハニチロHD社長。農薬混入事件を受けて14年3月末に引責辞任(撮影:今井康一)

――専門家による第三者検証委員会の報告結果はまだ出ていないが、今後どういった対策を取るべきか。

 食品メーカーとして食の安心安全を担保し、消費者に「絶対安心」と信じてもらえる体制をつくらなければいけない。今回かなりの数の監視カメラを入れる(直営工場で、事件直後は計136台だったのを4月末までに700台以上に増加)。どの製造ラインも見えるように設置し、ボディチェックも強化する。

上司と部下の関係の強化も必要だ。従業員が疎外感や孤独感を持たないようにすれば、たとえ仕事に不満があってもそれが爆発することはないのではないか。

 5月に公表される予定の第三者検証委員会の提言を受けて、真摯に改善策を講じ、マルハニチログループの信用回復に全力で努める。失った信頼を回復するのは容易ではないが、それができる集団のはずだ。

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