アメリカの履歴書に「年齢欄がない」納得の理由

なぜ「中年は若者に劣る」と断言できないのか

でも、そんなバイアスやイメージのせいで「若者」以降の時期を楽しみにくくなってしまうのは、あまりにもったいないでしょう。

仮に30歳以上を、おじさんやおばさんだと定義すると、平均寿命から考えて、おじさんやおばさんになってからのほうが人生は長いのです。おじさんやおばさんとして、あるいはそうなってからの人生を、それまで以上に楽しみたくないですか?

年齢を重ねることに不要なストレスを感じず、そのときそのときのベストをエンジョイできる人のほうが、仕事でもプライベートでも輝きを放つことができるでしょう。

中年のほうが集中力は高い

じつは身体に関する能力にしても、何でもかんでも若者のほうがよい、というのは幻想でしかありません。

たとえば、マサチューセッツ工科大学のジョシュア・ハーツホーンは、脳のピーク年齢は、能力によって変わるという研究結果を公表しています。この研究では、情報処理能力や記憶力は18歳がピークで、若いほうが有利であるものの、たとえば集中力は43歳前後、語彙力にいたっては、なんと67歳前後がピークという結果が出ているのです。

そもそも、青年と中年を分ける明確な決まりもありません。18歳の男子学生でも、小学生から見たら十分おじさんです。

私も10代のとき、小さい子から初めて「おじさん」と言われたときは少し傷つきましたが(笑)、他者の尺度をそこまで気にする必要はありません。

社会に年齢バイアスが存在し、それによって不利益を被る可能性があることは事実ですが、大切なのは自分自身の心持ちとして、加齢をネガティブにとらえないことです。

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