40歳、元阪神投手の会計士が後輩に伝える知見 現役時代から社会に出る能力の養成が必要だ

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現在、アスリートのキャリア支援事業を中心に、一般社団法人アスリートデュアルキャリア推進機構の代表理事としても活動している。アスリートが現役を引退した後の人生を、「セカンド」キャリアとして歩み出すのではなく、現役のうちから社会に出る能力を養う意味を込めて、「デュアル(二重)」キャリアだ。

「アスリートは、体力はもちろんのこと、あいさつや礼儀といったレベルもかなり高いです。だから、”社会人基礎力”は非常に高いと考えています。デュアルキャリアを進めて、社会で大活躍するアスリートが増えれば、スポーツをやり始める子供たちも増えると思っています。それこそ、スポーツの魅力と可能性だし、教育の根源にもなりうる」

現在、仕事を通して20人を超える野球選手やサッカー選手などのアスリートをサポートしている。多くの現役アスリートと触れ合う中で、また、自身の経験も踏まえて、セカンドキャリアで成功するための鍵は2つあるという。

誇りは持っていいが見えは不要

「いちばん大事なのは、”見え”を取り去ることです。プライドは大いに持ってほしい。それは、”誇り”という意味で、です。プロアスリートまで上り詰めたことは十分に誇りを持ってほしいし、すばらしいことです。ただ、新しい世界では当然ながらルーキーです。どんな仕事、環境でも一から学んで行く姿勢が大切です。

2つ目は、現役選手の間から多くの人と関わりを持つことです。プロアスリートだと、驚くほどいろんな人と会えます。その価値を利用して、会えるだけ多くの人に会っておくことです。そうやって違う世界との関わりを積極的にもつことで、圧倒的に視野が広がります」

現在、アスリートのセカンドキャリアをサポートするサービスはいくつか存在しているが、その多くは対処療法的である。デュアルキャリアが本質的に現役アスリートに浸透して初めて、予防療法としての文脈が確立する。そうして社会の中でアスリートの価値を高め、「何をやったらいいのかわからない」という悩みが根絶され、代わりに「どれを選んだらいいかわからない」にすることが、奥村の究極のビジョンである。

連載第3回では、つい昨年まで現役選手で、これからまさに社会に出ていく元DeNAベイスターズの水野滉也氏の話から、現役を引退し次の一歩を踏み出すまでを読み解いていく。

高森 勇旗 元プロ野球選手

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たかもり ゆうき / Yuki Takamori

1988年生まれ。富山県高岡市出身。中京高校から2006年横浜ベイスターズに高校生ドラフト4位で入団。田中将大、坂本勇人、梶谷隆幸らと同学年。2012年戦力外通告を受けて引退。ライター、アナリスト、マネジメントコーチなど引退後の仕事は多岐にわたる。

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