「公務員になれば一生安泰」発想は改めるべきだ 公務員を目指す際のデメリットは少なくない

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また、公務員を目指している人には「ただ安定したい」と考えている人が多いと思っている企業が多く、公務員を目指していたことだけで「消極的(あまり努力をしない)」とまで感じている企業もある。公務員を目指していた過去が、書類選考や面接においてビハインドとなる可能性もある。

ここまで公務員を目指すことのデメリットを挙げてきたが、もちろんメリットもある。あくまでも公務員になれた場合だが、メリットも提示しておきたい。

・安定した収入(サラリーマンの平均水準よりも高い)
・法律に守られた雇用(懲戒免職にはそうそうならない)
・地方公務員の場合は、地域に根ざした公共性の高い仕事ができる(仕事の成果を実感しやすい)
・ワークライフバランスが比較的取りやすい職場が多い(ただし、職場によってバラツキあり)

安直な公務員志望は「問題の先延ばし」になりうる

このように、公務員を目指すことのメリットとデメリットを両方とも理解したうえで目指してもらいたいと思う。なお、公務員試験は各省庁、各自治体ともにおおむね年に1回のチャンスとなっている。そのため、試験に落ちてしまえば1年間を棒に振ってしまうことになる。

現場でキャリア支援をしていると、公務員を何年も目指し、就職が遅れてしまったことを後悔する人と会うことがある。このような人たちの話を聞くと、デメリットを理解していれば目指さなかったし、何となく周りの声に流されてしまったと語る。

「やりたいことが見つからないから」「目の前の就活がうまくいっていないから」といった理由で、安直に公務員を目指してしまうことは、問題の解決ではなく、問題の先延ばしになってしまうことになる。

公務員を目指すのであれば、公務員になってからどんな仕事を志望し、どんな能力を身に付けていきたいのかを明確に持ったうえで目指してもらいたい。そのほうが公務員を目指すモチベーションも湧くだろうし、試験(とくに面接)での結果もよくなるはずだ。

同様の内容をYouTubeチャンネルでも解説しているので、合わせて見てもらえればと思う。

川畑 翔太郎 UZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ) 代表取締役

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かわばた しょうたろう / Shotaro Kawabata

1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現・LIXIL)に入社。1年目からキッチン・洗面化粧台の商品開発に携わるも、3年目に製造へ異動し、毎日ロボットと作業スピードを競い合う日々を送る。高校の同級生の誘いと自身のキャリアチェンジのため、「UZUZ」立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターといった20代若者への就業支援実績は累計2,000名を超える。2024年よりIT/DX分野の教育研修事業「ウズウズカレッジ」を分社化し代表取締役に就任。就活メディアはこちら、X(旧Twitter)はこちら、YouTubeはこちら

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