でも、「それでは日本で言うところのテーブルを置くスペースがない、純粋な『キッチン』との区別はどうなるの?」と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。こちらの「キッチン」は、英語ではkitchenetteという単語を使えば伝わります。
間取りの記号
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和製英語
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英語
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---|---|---|
K
|
キッチン(kitchen) | kitchenette |
DK
|
ダイニングキッチン (dining kitchen) |
(eat-in) kitchen |
LDK
|
リビングダイニングキッチン |
(eat-in) kitchen |
そして、日本のように「ダイニングキッチン」と「リビングダイニングキッチン」という広さによる区別はありませんので、間取りを描写するときに「1K」や「2LDK」などという表現は使わないのです。
日本では居室とキッチンの区切りがない間取りの場合、「ワンルーム」という表現を使いますが、こちらも和製英語ですので気をつけましょう。ちなみに「ワンルームマンション(one-room mansion)」と英語で言うと、「マンション」が和製英語(英語でmansionは「大豪邸」という意味)なので、「部屋がひとつしかない大豪邸」という意味になってしまいます。
英語での間取り表現
英語で「ワンルーム」を表すには、studioまたはstudio apartmentと言います。日本語とはまったく違う表現なので覚えておいてください。また、studioの発音は「スタジオ」ではなく「ステューディオ/ˈstudɪˌoʊ/」です。「スタジオ」と発音すると伝わりませんので注意しましょう。
studioに関しては、居室とキッチンの仕切りがないという点では日本と同様です。キッチン自体の広さについてはとくに決まりはないように思いますが、こちらに関しては必ずしもダイニングテーブルが置ける広さというわけではないので、日本の「ワンルーム」と近いイメージです。相対的には日本の「ワンルーム」よりも広いキッチンのイメージではありますけれど……。
それ以外の「2DK」や「1LDK」という間取りを表す英語表現では、キッチンについては触れず、寝室の数のみで区別します。「(リビング)ダイニングキッチン」がついているというのは基本的には前提ですので、その部分は触れないのかもしれませんね。
日本語
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英語
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1R(ワンルーム) | studio (apartment) |
1K | studio (apartment) with a separate kitchenette |
1DK/1LDK | one-bedroom apartment |
2DK/2LDK | two-bedroom apartment |
ちょっと難しいのが「1K」です。ワンルームではないのに、ダイニングテーブルが置けないくらい小さいキッチンというのがあまり一般的ではないので、しっくりくる表現が見当たりません。上記のように「studio(ワンルーム)だけど、別途小さいキッチン付き」と説明するとわかりやすいでしょう。
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