
約束のキャンセルは事前に連絡を入れることが相手への思いやり。相手を待たせることを何とも思わない人が最近多くなっているかもしれません(写真:Hiro_photo_H/iStock)
最近目につくのが、婚活市場で相手を思いやれない人だ。自己中心的な考えのもと、自分本位の婚活をしているので、選ばれるはずもない。また、そういう相手に当たってしまった人は、振り回されることになる。
仲人として婚活現場に関わる筆者が、毎回1人の婚活者に焦点を当てて、苦悩や成功体験をリアルな声とともにお届けしていく連載。今回は、「相手を思いやることの大切さ」について、一緒に考えたい。
「おかしな女性」にばかり当たってしまう
地方公務員として働く野村武雄(仮名、41歳)は、婚活アプリと相談所での活動を並行して行い、3年婚活をしている。身長は170センチ、体型も標準。特別ハンサムではないが、名の知れた大学を卒業しているし、公務員という安定した職業についているので、アプリでも相談所でもマッチング率は高い。しかし、なかなか結婚できる相手に巡り会うことができない。

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「どういうわけかおかしな女性たちばかりに当たってしまうんですよ。僕は、そういう人を引き寄せてしまうのでしょうか」
先日の面談で婚活の進捗状況を聞くと、武雄は大きなため息をついた。
「この間、アプリでマッチングした女性は、約束の場所に現れませんでした。まあ、アプリではたまにあるんですけどね。相談所でのお見合いのようにルールがないしすべてが自己管理なので、いい加減な人も多い。でも、料金が安いから、出会いのチャンスを広げるためにもやっておいたほうがいいなとは思っているんです」
以前は、時間になって現れなくても、1時間は待っていたそうだ。だが今は、15分待って来なかったらLINEをし、それが既読にならなかったら、すぐに帰るようにしているという。
相談所の場合は、仲人やカウンセラーが後ろにいるので、マッチングした相手が連絡もなしに来ないということはない。
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