48歳男性が婚約者と手も握らなかった仰天理由 「体の関係を強要されるなら、結婚しない」

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新居を決め、家具を見に行ったときも自分の好きな家具や掃除機を見つけると、恭子の意見には聞く耳を持たず、「これがいい!」と言って譲らなかった。

顔も普通、性格も決して悪い人ではない。ただ、47歳の大人の男にしては、子どもじみている部分が随所に目についた。

最後に恭子は、言った。

「破談になって以来、 “結婚しなくて本当によかった”と自分に言い聞かせていたものの、最初はやっぱりつらかった。日にち薬だと思って生活をしていて、昨年の夏ごろは気持ちも随分落ち着いたんです。でも、彼とお見合いをした秋になったら、またつらい気持ちがぶり返してきた。街のイルミネーションを見たりすると、“2人でここに行ったな”“あそこでこんな話をしたな”って、思い出してしまって」

0と100の人が結婚するのは難しい

そして、年が明け、婚約破棄をした2月に、“もうこれで気持ちにきっちりと整理をつけよう”と私を尋ねてきた。

「今日を最後に、婚約破棄した過去とは決別します!」

正直なところ、今はまだ婚活を再開する気持ちにはなれないという。しかし、子どもを望んでいないのなら、気持ちが前向きになったときにまた婚活を再開すればいい。

人間の3大欲求は、食欲、睡眠欲、性欲だと言われている。ただその欲求の強さは、人それぞれに違うだろう。食欲、睡眠欲に関しては、結婚しても個人で管理していけば、夫婦間の大きな問題にはならない。しかし、性欲に関しては互いを求め合うことなので、0と100が結婚するのは難しい。

あいさつ代わりにキスやハグをする文化が定着していない日本では、性に関することをオープンに話すのは、はばかられる傾向にあるが、結婚を意識している相手とは、しっかり話し合うことも大切なのかもしれない。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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