D:デザイナーズ。デザイン重視の内装
4つめはデザイナーズのD。デザイン性重視の内装で居心地を高め、ハイセンスな客層の開拓に成功している。
写真の新宿グランベルホテルは新宿の繁華街・歌舞伎町に立地。周辺はラブホテルが多いが、アジアンな猥雑さが外国人客に人気のエリア。ここに通販大手ベルーナの関連会社が運営する形で参入した、やはりノンブランドなホテルだ。
アジアの新進気鋭のアーティスト21人と組んで、380室の中に37タイプの部屋を造った。
A:アメニティ。備品が充実していて楽しめる
4番目のポイントはアメニティの充実と高度化。連載で取り上げたホテル龍名館東京のように、スーパーラグジュアリーホテル並みのアメニティを、メリハリをつけて取りそろえることで、ラグジュアリーより安く、しかし満足度は高いホテルが増えている。
写真のアゴーラ・プレイス浅草は、ホテル再生のアゴーラ・ホスピタリティーズが自社ブランド第1号ホテルとして2012年に開業したもの。
宿泊料金は素泊まりのみで、せっけんやシャンプー、カミソリから、加湿器やくるくるドライヤーまで多岐にわたったアメニティ(備品)の数々を、客が好みで購入・レンタルする。せっけんでもカミソリでも、廉価タイプと高級タイプをそろえている。
リンスは使わないとか、カミソリは肌が荒れるので嫌だ、と顧客のニーズはさまざま。アゴーラ・プレイス浅草では近隣のビジネスホテルより1500円程度安く、ワンランク上の満足度が得られるとみている。
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