意外と取っている「加工食品中の砂糖」の弊害 まずは7日間「砂糖抜き」をやってみよう
加工食品に含まれる糖の摂取を断つ――。これぞ新しい年を健康的に過ごすために立てるべき誓いかもしれない。
砂糖のたぐいなんて大して口にしていない、そう思うかもしれない。だが自分で思うよりたくさん摂取している可能性は決して小さくない。加工食品の70%近くに砂糖や異性化糖などの糖が使われており、パンやいわゆる自然食品、スナックにヨーグルト、朝食によく食べられている食品の多くやソース類にも入っている。
ダイエットとも食事制限とも違う
アメリカ人が加工食品から摂取している糖の量は平均で1日に小さじ17杯(果物や乳製品にもともと含まれる糖はカウントしていない)。これは男性の推奨上限値(小さじ9杯)の約2倍、女性の上限値(小さじ6杯)の3倍に相当する。子どもの場合、上限は年齢や必要カロリーによって異なるが、小さじ3~6杯だ。
加工食品からの糖の摂取を減らすことは、ダイエットとも食事制限とも違う。カロリー計算をする必要も脂肪分の摂取を減らす必要もない。事実、糖が加えられた加工食品を食べるのをやめる場合、代わりに口にするのはもっとおいしい食品だ。それにデザートだって食べていい。
太っていようがやせていようが、糖の摂取を減らすことのメリットは享受できる。「肥満体かどうかという問題ではなく、代謝に関わる健康の問題だ」と語るのはカリフォルニア大学サンフランシスコ校のロバート・ラスティグ教授(小児内分泌学)だ。
ラスティグは加工食品に含まれる糖の健康リスクについて早い時期から警鐘を鳴らしてきた(『砂糖――苦い真実』と題された彼の90分にわたる講義の動画は2009年以降、900万回以上再生されている)。
「糖はあなたの体の加齢プログラムのスイッチを入れる」とラスティグは言う。「糖を食べれば食べるほど、加齢のスピードは速くなる」。