中学・高校にゴルフ部を作る活性化計画の思惑

部活にゴルフを選ぶ生徒たちを増やせるか

ただ、ゴルフ部をつくるにしても、いろいろと課題もある。その課題をクリアしようというのが、今回の3社の分野だ。

まず、道具。これはゴルフパートナーの領域。同社はこれまでの「初心者への7番アイアン1本プレゼント」で、すでに15万人以上にクラブを提供している。中古のフルセットクラブや練習用ボールの提供といった形で支援していく。

練習の場としては、ゴルフパートナー運営の練習場、PGMのゴルフ場にある練習場、GOLFZONのシミュレーターを設置しているインドア練習場(全国600カ所、約1500台)の利用が可能。実際にコースを回る場合はPGMのゴルフ場が使用できる。

3社と高ゴ連が連携するという新しい動き

大きな課題は指導者だ。中学高校の教師にゴルフ経験者がどれほどいるかわからないが、顧問になる教員にゴルフ経験の有無は関係ないという。日本プロゴルフ協会と高ゴ連はすでに連携しており、指導者として全国にいるティーチングプロの派遣は難しくない。

教員免許を持っているプロゴルファーもいる。ゴルフ部が増えてくれば、その後大学に進んで教員免許を取り、その経験者が中学や高校のゴルフ部監督という道もできるかもしれない。野球をはじめ、ほかのスポーツではよくある道筋ができれば、継続しやすくなる。

ゴルフ部創設によってゴルフ経験者を増やしていくことで、ゴルフ業界にメリットが見込まれる。ゴルフ人口を増やすための出発点となる期待もある。

これまで業界では「危機感」は叫ばれているが、業者個別にヒットは生み出しても、ゴルフ業界全体で何かしよう、という策は乏しかった。営利企業であり、お互いがライバルであるための限界でもあったが、今回のように持ち場の違う3社が高ゴ連という組織と連携するというのは、これまでになかった動きでもある。

次ページ3社はどのようなことを考えているのか
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