「受験」のシーズンになった。小中高大、いまは幼稚園でもあるのだろう。受験が終われば、新学期もすぐそこだ。「1年生になったら」やりたいこともたくさんあるはずだ。
もし、入学した学校にゴルフ部があったとしたら、ゴルフを選択してもらえる余地はあるのだろうか。
昨年11月、全国8地区の高等学校ゴルフ連盟が加盟する日本高等学校ゴルフ連盟(高ゴ連)、全国で140コース以上を運営するパシフィックゴルフマネージメント(PGM)、中古クラブ・ゴルフ用品販売大手のゴルフパートナー、シミュレーションゴルフを全国展開するGOLFZON Japanの4団体が提携して、「ジュニアゴルファー活性化プロジェクト」を立ち上げた。
その中で「中学・高校にゴルフ部を創設してもらえないだろうか」という提案と、それをサポートする具体策を提示した。
井上尚彦・高ゴ連理事長は、昨年2月の高ゴ連40周年の際に「ジュニアを育てるにはゴルフ部が必要という話が3社から出されました」というのがきっかけだったと話した。
井上理事長によると、全国で野球部があるのは高校だけで3957校、14万人以上が活動しているが、ゴルフ部があるのは中学を合わせても362校、4200人ほどで、中学は50校ほどしかないのが現状だ。
また、中学、高校のゴルフ部の場合、「競技ゴルフ」を目的とした活動が主体になっている学校も多い。このため、初心者が入りにくい場合もある。
部活を通じてゴルフを経験する機会を増やしたい
今回の「ゴルフ部創設」は、競技ゴルフというよりも「ゴルフを経験してもらうジュニアのパーセンテージを上げること。将来、レジャーとしてゴルフを続けていく、就職してゴルフをする、生涯ゴルフをしてもらう」入り口として、部活に取り入れてもらおうということが目的だ。その中から、競技ゴルフを目指す中高生もでてくるだろう。
若い人にゴルフを、といっても、金額面や時間などハードルが高いのは皆さんが想像するとおりだ。いかにしてハードルを下げるか、ゴルフ界が悩む問題だ。中学、高校の場合は体育の授業で取り入れている学校はそう多くはない。でも、部活ならゴルフを経験するにはいい機会になる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら