元保険営業マンが「スシロー社長」になれた裏側 堀江新社長が明かした意外すぎる入社の経緯
――社長として、まず何に取り組んでいきますか。
今はちゃんと仕組みが回って、お客さんにたくさん来ていただいています。でも店内調理も多く、店によって品質にばらつきが出る。なぜそれが起こるのか。それはやっぱり基本が教えられないまま、新しい従業員がどんどん入ってきている。やはり、このタイミングで「基本の徹底」ということを、改めてやっていきたい。
――競合の回転ずしチェーンからは「スシローの期間限定キャンペーンはすごい」との声をよく聞きます。
最近は月に2回のキャンペーンを実施しています。1キャンペーンで大体15~20品を提供します。仮に15品としても、月に30品、年間で360品。仕入れも大変ですし、それをハンドリングする店舗も大変です。タッチパネルへの情報配信など、いろんなものが絡み合っている。会社が一丸とならないと、こうしたキャンペーンはできません。
他社がまねをした商品を出すと、(スシローGHD社長の)水留からは「まねされるお前が悪い」と怒られます。まねされたくなかったら、まねされないことをすればいい。そういう意味で、会社全体が同じ方向を向くことでできる月2回のキャンペーンは差別化につながっていると思います。
地域限定メニューがあってもいい
――堀江さんが社長になったことで、スシローのすしも変わりますか。
スシローは500店余りのチェーンになりました。当然、日本全国で同じものを売り続けるという形をやっていきますけど、1つやりたいと思っているのは、地域限定みたいなメニューがあってもいいかと思っている。
魚の獲れる量が変わってきている。それに応じてスシローも売り方、売る場所を変えてもいい。500店規模の量は確保できないけど、一定の量があればある地域だけで提供する。ハンドリングは難しいとは思うが、(仕入れ畑の)私がトップになったので、そのような対応ができると思う。こうしたチャレンジが新しい楽しさにつながっていく。
FOOD & LIFE COMPANIESの株価・業績 は「四季報オンライン」で
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら