カリスマ投資家が読む20年の日経平均は幾らか 2019年に上がったので、今年1月は注意が必要

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【12月28日 土曜日】日経225先物は、80円安の2万3760円、NYダウは、23ドル高の2万8645ドル。1ドル=109.47円、1ユーロ=122.44円、1ポンド=143.30円。かんぽ生命、日本郵便、新規保険販売停止3カ月と金融庁が処分を発表。

2020年の株式市場は日米とも上昇の可能性

【12月30日 月曜日】大納会の日経平均は、181.10円安の2万3656円で引けた。2018年の大納会の日経平均は、2万0014円であったので、この1年で約18%上昇した。個人的な運用資産を計算してみたら、32.0%の増加となった。

振り返ってみると、米FRB(連邦準備制度理事会)の政策金利4回の利上げから3回の利下げという政策の転換、イギリスのブレグジット(EU離脱)問題に決着がついたことや米中貿易関税の問題が前向きに進みそうだということが年後半にあったことが、NYダウの史上最高値更新と日経平均株価の2万4000円回復につながったのではないか。

そして来たる2020年は、どのような年になるのかと予想してみると、結論からいうとNYダウは10%程度上昇し、日経平均は2万4000円台の節目を超えてくるのではないか。

 11月3日には、アメリカ大統領選挙があり、過去の経験則では、経済が堅調ならば再選される可能性が高い。このままならドナルド・トランプ大統領の再選となる可能性が高い。また、大統領選挙の年のNYダウは、あまり上がらないようだが、過去の再選される時のNYダウの平均では、10%程度上昇しているようだ。

さらに米FRBの政策金利についても、現段階では、2020年については利下げの期待はできない。短期的にみると2019年10月からのNYダウの上昇が急ピッチであったので、その反動が2020年1月以降にあるかも知れない。

日経平均株価については、NYダウ次第というところが大きいが、米FRBの政策金利の利下げの動きがなければ、円高になる要因も減るので、為替が動かない(安定している)ことは日経平均にとってはプラスになるのではないか。夏には東京オリンピック、パラリンピックが開催され訪日観光客も増えて景気にはプラスに働くのではないか。また、総額26兆円の新たな経済対策も閣議決定され、景気の下支えとなりそうだ。

しかし、なにが起こるかわからないのが株式市場。NYダウ、日経平均ともに高値圏にあることを意識して、2020年も投資を行いたい。 

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