歯を失う人が見落としがちな「根が折れる」事実 歯周病、虫歯ほどではないが警戒が必要だ
4.歯ぐきが赤く腫れる
破折した歯根の周りが全体的に赤く腫れてきます。この段階になるとようやくレントゲンで破折した状態が確認されるようになります。歯ぐきから膿が出てくることもあります。
5.歯がグラついてくる
破折がさらに進むと歯がグラグラし、破折片が取れてくることもあります。
そして歯根破折の原因は次の6つです。
最も歯根破折の原因で多いのが、睡眠中の強い歯ぎしりや食いしばりです。日中の何倍もの力で長時間にわたって力が加わるため破折の原因となります。また、日中力仕事やスポーツで食いしばることが多い、というような人は歯根破折のリスクが高くなります。
神経を取った歯は水分の抜けた枯れ木のように、衝撃に対して弱くなり、割れやすくなります。
神経を取った後、歯が薄くなっているところに太い金属の土台が入っている場合、噛むたびにクサビの力が歯根の方向に伝わるため、歯根が割れやすくなります。
噛む力が強い人は歯が割れるリスクが高いです。特にエラの張った成人男性に多く見られます。
硬いものをガリガリとよく食べる人は歯に過剰な負担がかかってしまいます。
インプラントの噛み合う歯、インプラントの隣の歯は強い力がかかりやすく、歯根破折しやすいことがわかっています。
歯根破折の治療法
歯根破折の治療法はヒビの入り具合によって変わってきます。
破折が浅い位置で止まっていればかぶせる治療をします。破折線が比較的浅い位置で止まっていて、神経が残っている場合には神経を取る処置をした後にかぶせて歯を保存する方向で様子を見ます。
ログインはこちら