「ハンパな優等生」が職場で嫌われる4大理由 会議では「解説」ばかり…あなたは大丈夫?
2つ目の理由は、「創造力」があっても「想像力」が欠けているからである。
仕事で大事なのは「創造力」より「想像力」
日本の今後の発展のためには、イノベーションを起こす「創造力」ある人材が必要だという声は聞くが、「想像力」についてはあまり聞かない。
「創造力」はゼロから何かを生み出すわけで生産性が高いが、「想像力」は別に何かを生み出すわけでもなく、すでにあるものをなぞるだけのことだと思われているからかもしれない。そのため、「創造力」は苦手だが「想像力」なら大丈夫と自信を持っている人が多いからかもしれない(わたしもそうだった)。
けれども実際、さまざまに仕事上の失敗を重ねていくなかで、少なくとも仕事の実務においては、「創造力」より「想像力」のほうがずっと大事だと思うようになった。
例えば、原稿が期日を過ぎても送られてこない、デザイナーが意図に合ったデザインを出してくれないなど、トラブルが起きたときだ。
その原因は、「それは、最初から予想できたんじゃない……?」「どうして、最初にひとこと、相手に言っておかなかったの?」と、ちょっと「想像力」を働かせれば、ドラブルを回避できたケースが実に多い。
それに対し、仕事が速い、それこそ「生産性の高い」人ほど、そのあたりに自然に気を配り、つねに「万一の場合」や「最悪の場合」に備えて、二の矢、三の矢を用意している。
トラブルも少ないし、万一うまくいかなかったときも、慌てず、すぐに次の手が打てる。つまり、的確に「想像力」を使っているのだ。
だが、「ハンパな優等生」には「想像力」が欠けている人が多いため、トラブルが起きても何もすることができない。「万一の場合」も「最悪の場合」も「想像」ができていないので、対応がすべて後手後手になってしまう。
その結果、トラブルの解決も長引き、周りへの迷惑もかかってしまう。仕事への影響は大きくなるばかりなのだ。
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