スーツさえ着ればOKじゃない時代の着こなし術

色や柄、生地を工夫するだけで印象が変わる

シャツとジャケットの間にカラーニットを挟むだけで存在感が生まれます(写真:筆者提供)

かつてスーツ一辺倒だった時代。ビジネスマンがスーツを着る理由は、「マイナス要素を完全に排除すること」だったといっても過言ではありません。スーツをエレガントに着こなすことが、相手に対する敬意として受け取られていたからです。ところが、ビジネスファッションが多様化した昨今においては、この方針が必ずしも通用しません。

ノーネクタイはもちろん、会社によってはTシャツやスニーカー、ジーンズまで許容されるケースも少なくなく、取引先がカジュアルな格好ならば、スーツ姿が場違いに映ることもありうるからです。

大勢の人がいる交流会で役立つオフィスカジュアル

「清潔感が大切だ」ということは誰もが知るところですが、「清潔感がある人」というだけでは、無味無臭な印象でしかありません。拙著『真似するだけで印象が劇的によくなる 38歳からのビジネスコーデ図鑑』に詳しくはまとめていますが、ビジネスファッションの正解が1つではなく無数にあるからこそ、清潔感と同様に「存在感の工夫」が重視されつつあります。「目的に応じて、着こなしに主張が求められる」ということです。

例えば、人が大勢いる交流会で、相手に自分を印象づけるためには「色のチカラ」を活用します。ジャケットとシャツの間に1枚カラーニットを挟むだけで、相手の記憶に残る「存在感」が生まれます。これは「挿し色」と呼ばれる手法で、色彩心理学の活用です。

スーツにネクタイという画一的なファッションの中で、こうした手法を採ると余計なノイズになってしまいますが、今は「マイナス要素を排除すること」に加え、「プラス要素を加えること」が差をつけるのです。

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