アマゾンを圧倒的に成長させた14カ条の大原則

ジェフ・ベゾスが株主に宛てた手紙から見えた

こうして見えてきたビジネス成長の原則を私は共著『ベゾス・レター:アマゾンに学ぶ14ヵ条の成長原則』としてまとめた。

アマゾンの「成長サイクル」と「成長への原則14ヵ条」

また、レターを研究していくうちに、何度も使える「成長サイクル」とでも呼べるものにも気づいた。「実験(test)」「構築(build)」「加速(accelerate)」「規模の拡大(scale)」の4つで、成長への14カ条の各項目は成長サイクルのいずれかにあてはまるようになっている。ベゾスは、ほぼどの事業に対してもこの「成長サイクル」を使っている。

これらを書き出すと次のようになる。

まず、戦略的な「実験」の中でアマゾンを成長させたのは、次の3カ条だ。

第1条 「いい失敗」を促す

第2条 大きなアイデアに賭ける

第3条 ダイナミックな発明や革新を実践する

次の3カ条は、アマゾンを「構築」して未来へと進展させたものだ。

第4条 顧客にこだわる

第5条 長期的な考え方を採用する

第6条 自分の「弾み車」を理解する

そして、アマゾンの成長を「加速」させたのは、次の4カ条だ。

第7条 決定は迅速に行う

第8条 複雑なことは単純化する

第9条 テクノロジーで時間を短縮する

第10条 所有者意識を持たせる

最後に、アマゾンの「規模の拡大」に役立ったのは、次の4カ条だ。

第11条 企業文化を守る

第12条 高水準を重視する

第13条 重要な項目を計測し、計測項目を疑い、自分の直感を信じる

第14条 つねに1日目だと信じる

驚くべきことに、これらの原則は、どんな業種のどんな事業にでも役に立つし、実行するために大金が必要な項目が1つもない。アマゾン自体も、起業時に大金を投じてはいない(それどころか、ベゾスが起業するときに持っていたのは、両親から借りた30万ドルだけだった)。

次ページ成長への原則はどの国でも、どの会社にでも使える
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